小樽などは今日(17日)から、札幌では明日(18日)から小学校の3学期が始まります。この冬は⛄の多い地域が多く、子供たちの通学時には屋根からの落雪などの事故も心配な時期です。

今日のお天気健康ニュースは、雪による事故など人的被害が1月が一番多い!という話題です。

上のグラフは、11月~3月にかけての冬期に北海道内で過去5年に発生した雪による人的被害者数の月別データ。(北海道危機対策課で公表しているデータをお天気+プラスが集計)

これをみると、⛄シーズンの折り返しにあたる1月の被害者数が最多、次いで積雪が最も多くなる2月の順番です。また、被害者数のうち、1月は過去5年合計で36名が死者で出ており、死者数も1月は最多という結果。

この被害者数の内訳は下の円グラフの通り、1番多いのが「屋根からの転落(40%)」、2位が「はしご転落(22%)」、3位が「落氷雪(15%)」、4位が「除雪機による事故(6%)」、「その他」の中には、2013年3月に中標津町などで死者が多数出た暴風雪による一酸化炭素中毒の事故や凍死・低体温症なども含まれています。尚、今回のデータには交通事故者数は含まれておりません。

雪による被害内訳(北海道過去5年)

 

 

 

 

 

 

1月に雪による被害や事故が多いのは、雪の降る量が多いことに加えて、まだ⛄シーズンの半ばということもあり、屋根からの雪下ろしなど除雪作業を一生懸命にやる方が多い時期だからではと、お天気+プラスでは推測しています。

屋根の雪下ろしなどは、1月の寒波でも全国的に被害者が出てしまいましたが、「する必要がない」場合がほとんどです。屋根の上に1メートル以上の積雪があっても、大抵の場合、屋根は重みに耐えられるようにできています。屋根の雪下ろしは、除雪の延長線上ではなく、「危険な高所作業」という認識が必要です。

また、4位の除雪機の事故も、近年目立ってきています。除雪機の取り扱いが不慣れだったり、疲れた状態で作業をすると危険度が高いようです。除雪作業は機械でも、人力でも無理なく・慎重に!が基本です。

子供たちの登下校も始まります。お子様には、雪が沢山積もっている軒下からは出来るだけ離れて歩くように伝えておくと良さそうです。道路脇の雪山も高くなっています。ドライバーさんは、子供が飛び出してくる可能性もあると思って、安全運転を!

(1/17 9:40更新)

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