どうやって感染するの?

インフルエンザの感染経路は大きく分けて2つ。

①飛沫感染

→感染者のウィルスがくしゃみ、咳、つば等と一緒に放出され、別の人が吸い込んで感染

②接触感染

→感染者がくしゃみなどを手で押さえて、その手で周りのものに触れてウィルスが付く。別の人がウィルスが付いたものに触れて、その手で口や鼻を触って粘膜から感染

インフルエンザの場合、特に①の飛沫感染を防ぐことがポイントとなります。くしゃみや咳によって、ウィルスが飛び散る様子を厚生労働省が公開しているYouTube動画でご確認下さい。

インフルエンザウィルスは、咳やくしゃみで1~2メートル先まで飛沫し、それぞれの飛沫発生量は、

□くしゃみ   で 約200万個

□咳      で 約90万個

□5分の会話で 咳と同じ程度 の飛沫を発生させる というデータがあります。※データ引用:健康気象アドバイザーテキストより

動画でもわかるようにマスクを着用することで、飛沫量を減らすことが出来ますし、咳やくしゃみをしている人にむやみに近づかないというのも予防上は大切なことになります。

 

インフルエンザにかかりにくい体をつくる

睡眠をたっぷり予防策としては、まずは日ごろからインフルエンザウィルスに負けない体づくりが最も大事。ウィルスが侵入しても体が勝てば症状は出ないですし、負けてしまえば、症状がより強く出ることになります。

そのポイントは、

①栄養バランスの良い食事

→1日3食きちんと食べて、免疫力を高めておくことが基本!

②睡眠をたっぷり

→寝不足や疲れ気味だと、ウィルスの攻撃を受けやすくなります。

③ストレスをためない

→ストレスによって、ウィルスと戦う力が弱まることがあります。

④予防接種を受ける

→感染を完全に阻止はできませんが、重症化を予防する効果や死亡リスクを抑えることが出来ます。

⑤温度差や乾燥に気を付ける

→前日に比べて急激に気温が下がる日や、一日の中で急激に気温が変化するようなときは、体が気温の急激な変化についていけずに、体調を崩しやすくなります。特に寒冷前線が通過する前後は気温の変化が極端に大きくなることがあり、要注意です。また、乾燥によって、喉の粘膜が傷んだ状態だとウィルスのバリア機能が弱まることになるで、喉を乾燥させないことが重要です。

 

 

ウィルスをもらわない

丈夫な体づくりと合わせて、インフルエンザウィルスをもらわない努力も同時に必要になります。

手洗いイメージ

マスク

 

①こまめにしっかり手洗い

→手にウィルスがついた状態で鼻や口をさわるとことで感染することがあるため、感染源になる手をよく洗いましょう!

②マスクをする

→目が細かい不織布マスクを正しく着用し、外す時はウィルスが付着している可能性がある外側の面には触れないようにするのもポイント!

咳エチケット:咳・くしゃみの際はティッシュなどで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけ 1m以上離れるなどちょっとした気遣いが大切。

③人混みを避ける

→人混みにはインフルエンザにかかっている人がいる可能性が高くなります。雪まつりなど混雑した冬のイベントに行く際は、まずは体調を整えてから出かけるようにしましょう。

④口呼吸ではなく鼻呼吸

→鼻呼吸をすることで鼻の中の湿り気で喉を傷めにくくなりますが、口呼吸だと喉の粘膜が乾燥したり傷つくことがあります。

⑤室内を加湿する

気温の低い北海道の空気はカラカラです。部屋の湿度は50%~60%に保ちましょう!

⑥うがいをする

→実は、厚生労働省などが推奨する予防策には「うがい」は含まれていません。「手洗い・うがい」とセットで昔から言われているのに!と思う方も多いのではないでしょうか?なぜ、うがいが予防策に入っていないかというと、インフルエンザウィルスが増殖能力や感染力が非常に強くウィルスが喉の粘膜などに付着すると、わずか20分程度で体内に侵入して一気に増殖するためです。予防には1日数回、帰宅後にうがいをする程度では直接的予防効果がないと考えられているためです。

ただ、うがいにも一定以上の効果があると考えているお医者さんもいます。その理由は、口の中を清潔に保つことで、ウィルスの好物である雑菌を減らすことが出来ること。さらに口の中を適度な湿度に保つことが出来ることも有効と考えられています。

手洗いのポイントや咳エチケットについては、政府のインターネット動画で一度ご確認ください!

http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg7362.html