季節の変わり目のこの時期は、天気や気温の変化が目まぐるしく、体調を崩しやすいので注意が必要です。4月号のお天気プラスでは、寒暖差が一年の中で最も大きいこの時期の体調管理のポイントを特集します。

 

4月は1年で気温が最も上昇する時期↑

4月の1か月が1年で一番上昇

日差しが力強さを増す4月の道内は1年で一番気温の上昇する幅が大きくなる時期です。札幌の平年の最高気温の数値でみると、グラフのように4月1日は7℃台ですが、5月1日には15℃台までたった1か月の間に7度以上も気温のベースが上がります。

ただ、4月はポカポカの陽気が数日続いたかと思えば、そのあとに冬ようなの寒さに逆戻りすることもあり、前日との気温差が10℃以上になることがあるので、寒暖差も一年の中で最も大きい時期といえます。

 

 

急激な気温差に体はついていけない!

人の体は、気温が急に下がると血管を収縮させて寒さから身を守ろうとします。その結果、血圧が上昇して心臓や脳の血管に負担がかかるため、冬場や春先など季節の変わり目には心筋梗塞や脳卒中などの発症も多くなる傾向があります。時差ボケが治るまでに数日かかるのと同様、気温の変化に体が慣れるのにも本来時間が必要なのです。ですから、寒暖差の大きいこの時期は、体調管理に要注意です。

 

 

寒冷前線が体調を崩す引き金になることも

寒冷前線の後ろから寒気

特に注意が必要なのは、寒冷前線が北海道を通過する時です。強い雨や雷、突風などの激しい現象が通過する際に発生し、通過後は冷たく乾いた空気に入れ替わります。気圧が急に上昇する一方で、気温が急低下して湿度が下がります。このような急な変化に体がついていけず、風邪をひいたり、喘息の症状が出やすくなったりすることがあります。天気予報や新聞の天気図などを見て、寒冷前線が北海道を通過する予想になっているときは早寝早起きを心がけるなどいつも以上に体調管理に気をつかうと良さそうです。

 

 

天気予報で気温や前日差をチェックしよう!

春の陽気の小樽

4月は体調管理のためや服装選びのために天気予報で気温のチェックを欠かさないようにしましょう!特に気温の前日差がどれくらいあるかをよく確認することをおススメします。気温が前日と5℃違えば、着ていく枚数も一枚以上増減させないといけません。

もう一つ注意が必要なのは、一日の中での気温の変化です。人間の体は、活動が活発になる昼に向かって気温が上昇するのと体温の上昇リズムなどが合うようにできています。ところが、☁や☂でぐずついた天気の日は、昼間にほとんど気温が上昇しない場合があったり、寒冷前線が昼間に通過すると、気温が右肩下がりに変化することもあります。天気予報で、このような気温の変化の予想が出ているときは、体の活動のリズムとのズレが大きくなるため、体調を崩しやすい要注意デーということになりますよ!

 

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