カラッと晴れた清々しい陽気は洗濯日和ですが、空気の乾燥には要注意なことも多いです。今回のお天気データランキングは、道内の最小湿度のランキングです。

道内の史上最小湿度は、今年の5月4日に帯広市で6%という湿度が観測されました。また、札幌でも今年の5月6日に8%という札幌の史上最小湿度が更新されました。

湿度が10%以下の空気カラカラの状態は数年に一度なることがありますが、その出現する時期に注目です。大半が5月前半や4月後半といった時期に出現していいるのです。気温が上昇して春本番の陽気や季節先取りの初夏の陽気になる時は、空気の乾燥が強まります。

道内の火災発生件数データを見ても、湿度が一年で一番低い4月~5月に一番多くなる傾向があり、森林火災に限定すると、年間の約7割が4月~5月に集中しているというデータがあります。バーベキューの火の後始末やたばこの火の始末をしっかりして、火災も予防しましょう!

 

乾燥を強めるフェーン現象

湿度が一番低い記録の帯広や、2番目の広尾や紋別といった十勝やオホーツクの地域は、日高山脈や北見山地などの高い山々を風が吹き抜ける時に、カラカラに乾いた風になるフェーン現象の影響が大きくなっています。フェーン現象の効果が強まる時は、季節外れの高温と著しい乾燥状態になることがあり、体調管理にも要注意な日になります。

快適な湿度環境は50%前後といわれていますが、30%前後まで湿度が低下すると、体の様々な部分に強い乾燥を感じる人が増加する傾向があります。お肌だけでなく、喉や眼、髪の毛、指先など春のカラカラの☀晴れの日はしっかりとした保湿ケアが必要になります!

 

都市化の影響も!?

最小湿度の記録が、ここ数年に更新され続けていることにも注目です。都市化により緑地面積が減少することにより、より一層の乾燥を強めている可能性があります。森林や草地からは、蒸散により適度に水分が放出されますが、アスファルト被覆率が高くなることで最小湿度の記録が近年更新される頻度が増えているようです。空気が乾燥する日は、家の中でも洗濯物を部屋干ししたり、観葉植物の水やりをする、加湿器を活用するなど少しでも快適な環境を保つようにしましょう。

春の乾燥した晴れの日は、花粉の飛散量も増加します。花粉症の方にとっては、乾燥した日に鼻の粘膜などダメージを受けてしまうと、よりアレルギー症状が強く出ることもあります。カラカラに空気が乾燥した日はマスクなどでいつも以上のケアが必要です。

乾燥した晴天