今年のシラカバ花粉の飛散は、4月末から5月中頃までがピークで、飛散量はかなり少なくなってきました。街中のシラカバの木の花粉の雄花はほとんど地面に落ちて、シラカバの木は緑の葉が生い茂っています。このあとのシラカバ花粉は、山にあるダケカンバなどからもう少しの間、市街地にも花粉は運ばれてきますが、シラカバ花粉シーズンは終わりに近づいている状況になりました。
『イネ科花粉』がこのあとの主役に
シラカバに変わって、このあと6月にかけて飛散のピークを迎えるのが『イネ科花粉』です。このイネ科の花粉は、稲が植えてある田んぼからだけ?と思っている方もいるかもしれませんが、イネ科の植物は私達が済んでいる住宅地の草むらや道端にも身近なところに沢山生えています。
イネ科植物の代表は・・・
チモシー、オーチャードグラス(カモガヤ)などの牧草類をはじめ、草地にはいくつもの種類のイネ科植物が自生しています。
代表的なチモシーについては、以下の北海道立衛生研究所のWEBページで写真を確認できます。
http://www.iph.pref.hokkaido.jp/pollen/ine/ine_files/yuuka_photo.htm
『イネ科花粉』の特徴は?
イネ科植物は緑地のどこにもあるが、草丈が低いこともあり、シラカバなど木に比べて、花粉が遠くまで飛ばないのが特徴です。近くにイネ科の牧草類がなければ、大丈夫なことも多いですが、通り道にあると花粉のアレルギー症状を発生することがあります。
対策としては穂がつく前に、草刈りをしてしまうと、花粉が飛ばさないで済むので、定期的に草刈りが施されている場所ではそれほど花粉の飛散量は多くなりません。
チモシーなどの牧草を育てている農家さんで花粉症の方はけっこうツライということもあるそうです。
イネ科花粉の飛散時期(札幌・例年):5月後半~7月前半
★ピークは6月20日前後 ※今年は少し早めになりそう
花粉症の対策は、基本的にシラカバ花粉と同様です。
予防の3大原則
1⃣花粉を吸わない
2⃣花粉に触れない
3⃣花粉を持ち込まない
まずは、マスクなどをきちんと使用して花粉を吸わないようにすること、そして、眼や鼻・喉など粘膜が花粉に触れないようにすること、さらに室内に持ち込まないように服に付いた花粉をよく払ってから家に入るということも重要です。
詳しい花粉症対策は、5月号のお天気プラスでご確認ください。