今日(6/10)は日本海にある上空の強い寒気を伴った低気圧の渦巻き(寒冷渦:画像の水色の〇で囲った部分)が接近する影響で、激しい現象に要注意です。

寒冷渦の東側に位置する北海道には南から地上付近はやや暖かい湿った空気が流れ込み(画像の矢印で示した部分)、西からは上空5000m付近にマイナス25℃くらいの平年より10℃以上冷たい空気が流れ込んで、大気の上下方向の温度差が大きくなって、大気の状態が非常に不安定になっています。

この影響で、今朝から道南を中心に激しい雷雨になったり、竜巻注意情報が発表されるなど、十分な注意が必要な空模様になっています。

高解像度降水ナウキャストこのような時におススメの情報は、高解像度降水ナウキャストです。この情報では雨雲の強弱を250mメッシュのきめ細かい精度で確認できるだけでなく、落雷のあった場所や、竜巻や⚡の発生確度が高い領域などを重ね合わせることができます。下の画面の道南付近(厚沢部町など)にある黄色の□や×は落雷などのあった場所を示しています。このような雷雲が自分のすぐ近くに迫った時は、竜巻などの激しい突風が起こるリスクも高まりますので、頑丈な建物の中に入るようにしましょう!

高解像度降水ナウキャスト道南方面で落雷

この先、道南や道央は昼過ぎまでが強い雨や雷雨になりやすいですが、今晴れ間のある道東・オホーツク海側でも午後からは天気の急変にご注意下さい。

きょうのように朝から雨の時は、日中の気温の上がり方が鈍く、気温の変化が昼間に一番高くなるといういつものリズムとはズレが生じています。このような時は、体調を崩しやすいので、しっかりと食事や休養をとって、体調管理にも気を付けましょう!

 

※引用画像:ひまわり8号リアルタイムWEB、高解像度降水ナウキャスト