きょう(7/4)13時から気象庁HPで大雨や洪水の危険なエリアがひと目でわかる『危険度分布』の情報が公開されました。

新しく運用が始まった危険度分布の情報は2つ。

一つは、「大雨による浸水の危険度分布」、もう一つは「洪水の危険度分布」の情報です。どちらも1㎞四方の細かいメッシュで計算され、危険度が5段階で色塗りされた細かい地図情報を確認できるものです。

 

2つの危険度分布情報

1⃣浸水の危険度分布

細かい地理情報を反映し、地表面の傾斜や排水性なども加味して、大雨で降った水分がどこにたまりやすいかをきめ細かく計算し、5段階の危険度を確認することができるようになります。5段階の色分けは1時間先までの予測情報を反映し、どこで浸水の危険度が高くなるかを確認できるもので、同じ町でもどのあたりが具体的に危険か?自分の住む町は大丈夫か?といった確認を出来る情報になります。

浸水の危険度分布イメージ画像

この画像は、きょう19時40分の埼玉県桶川市付近の情報ですが、市内でも東側に警戒レベルの危険度が集中していることがわかりますし、新幹線沿いの地域でも注意レベルになっていることが把握できます。

 

2⃣洪水の危険度分布

洪水の危険度分布も、浸水と同様に1㎞四方メッシュで計算するため、中小河川を含めて全国でおよそ2万河川のきめ細かな危険度を確認することができるものです。同じ川でも雨が先に強まった上流側から危険度が増してきている状況などを把握することができます。

洪水の危険度分布イメージ画像

この画像は、きょう19時40分の新潟市付近の情報ですが、市内を流れる阿賀野川と信濃川下流が黄色の注意レベルになっていることがわかりますが、それ以外の支流や中小河川は水色でまだ危険度は特に高くないということが把握できます。

 

危険度分布情報の活用法

まずは、使い慣れることです。

自分の住む町の危険度が高くないときに、この情報を確認し、今日のように台風の影響で大雨になっている地域はどのような分布になっているかを見ておきましょう!いざ危険が迫った時に初めて使ってみても、災害をイメージしたり・想定することは難しいとおもいますから、普段から使い慣れておくことが重要です。

 

5色の色の意味も凡例で確認しておきましょう!

危険度が高い順番に、濃い紫、薄い紫、赤、黄色、水色(または白)です。

薄い紫は警報以上に危険度が高まっているエリアの色です。この薄い紫になると自治体が避難勧告を出すかどうかの判断材料となるエリアになります。濃い紫は、すでに重大な災害が起きてしまっている可能性もあり、直ちに避難が完了していることが望ましいという危険度の分布になります。

 

そして、この情報をチェックできる以下のページをブックマークしましょう!

スマホでも確認できるので、いざというときのために、ぜひお気に入りに登録を。

1⃣浸水の危険度分布 http://www.jma.go.jp/jp/suigaimesh/inund.html

2⃣洪水の危険度分布 http://www.jma.go.jp/jp/suigaimesh/flood.html

 

※画像は気象庁HPより引用