記録的猛暑となった今日(7/14)の道内、札幌では午後2時に34.9℃まで上がり、21世紀になってからは札幌としては最も高い気温になりました。

札幌でこれほど気温が上がったのは、2000年7月31日~8月1日にかけて、2日連続で35℃以上の猛暑日になって以来17年ぶりのことでした。この34.9℃という気温は、札幌で1877年に気温の観測を開始して以来、10番目に高い記録でした。

 

午後2時過ぎに大通公園で手元の温度計と熱中症計で計測したところ、気温は35.7℃と気象台で測っている気温よりもさらに高い数値でした。湿度は38%と低い数値でしたが、厳しすぎる暑さのため熱中症は「厳重警戒レベル」を示していました。

 

猛暑の原因は?

今回の猛暑の原因は、北海道上空に中国大陸で暖められた記録的な暖気が流入したためです。札幌上空1500m付近の今夜(7/14)9時の気温は24.4℃と観測史上7月としては最も高く、記録的な暖気が流入したことで、酷暑になりました。

さらに、フェーン現象により、日高山脈や北見山地を吹き抜ける山越えの気流でさらに昇温した道東の内陸では11地点で35℃以上の猛暑日となりました。今年の道内最高36.2℃となった帯広・本別・足寄の3地点は、今月4回目の猛暑日となりました。道内で7月に4日も猛暑日があるのは2004年以来13年ぶりのことです。

 

集団行動時は熱中症に警戒を!

35.7℃と今年初の猛暑日になった北見市では、高校の学校祭でのリレーを走った生徒が熱中症で救急搬送されました。あすまでは今日と同じような猛暑が続きます。集団行動では、知らず知らずに無理をしてしまい熱中症の危険度が高くなる傾向があります。開会式や集まりなどで炎天下で集団で過ごすシーンでは、特に気を付けなくてはいけません。時間を短くしたり、炎天下をさける工夫をして、熱中症にならないように気を付けましょう!