気温も湿度も高い日が続くこの時期。食中毒も気になるところです。

食中毒の原因といえば、以前にお天気プラスでも紹介した「ノロウイルス」や、「ウエルシュ菌」等の「菌」を思い出す人が多いと思いますが、厚生労働省の統計では「寄生虫」である「アニサキス」による食中毒が、ノロウイルス、カンピロバクターに次いで第3位となっています。

アニサキスは、長さ2~3センチ、幅0.5~1ミリの白い幼虫です。アジ、サバ、カツオ、サケ、イカ等の内蔵に寄生し、魚が死んだ後、筋肉に移ります。そして生食後、数時間から数日後に発症し、腹部に激痛を伴います。

厚生労働省では、アニサキスの予防法として、次の4点を挙げています。

 

★アニサキスの予防法

①    よく加熱する。またはマイナス20度以下、24時間以上冷凍する。

②    新鮮な魚を入手し、内蔵をすぐに取り除く。

③    内蔵を生で食べない。

④    目視で確認し、取り除く。

 

アニサキスによる食中毒は、鮮度が売りの飲食店の方が被害が出やすいと見る専門家もいますので、自分で調理する時だけではなく、外食の時も注意が必要です。

また、小さなお子さんが魚介類を食べる時は、万が一のことを考え、体のどの部分がいつから、どのぐらい痛いのかが説明できることを確認しておくと、その後の円滑な診断につながります。

 

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