8月に入ってから、今年は割と涼しい日が多くなっています。最高気温を振り返ってみると、8月の前半の1日~15日に札幌(中央区)では、30℃以上の真夏日が1回もありませんでした。これは、2012年以来5年ぶりのことです。本来、一年の中でも一番暑くなるこの時期に、真夏日がないのは珍しいことです。

 

▶5年前は8月後半から記録的残暑に

8月前半が涼しかったからといって、このまま夏の終わりも涼しいとは限りません。今年と同じように8月前半に真夏日がなかった5年前の2012年は、8月後半から記録的な残暑になりました。2012年は8月下旬から9月中旬にかけて、札幌で真夏日が11日も出現しました。2012年の9月の北海道は、統計開始以来最も気温の高い9月になるなど、遅れて暑さのピークがやってきたのです。

 

▶今年の8月後半以降はどうなる?

今のところ、長期予報では、8月25日頃までは太平洋側やオホーツク海側で低温傾向となりますが、8月末~9月にかけては平年より気温は高めという見通しです。残暑というレベルになるかはわかりませんが、このまま涼しい日が続いて秋本番を迎えるという可能性は低いといえそうです。