きょう(9/5)は、空気の質としてはさわやかな秋晴れですが、気温は上昇。札幌では2日連続の夏日となる26.9℃まで上がり、道内最高の佐呂間町では29.4℃と真夏日一歩手前の暑さとなりました。

 

日中の気温が高い日が時々ある一方で、朝晩はヒンヤリ秋らしく冷える日も増えてきました。そんな9月の初旬、大雪山系の黒岳(標高1984m)からは日本一早い紅葉スタートの便りが届きました。

高山植物ウラシマツツジの紅葉

9/5現在、高山植物の「ウラシマツツジ」が山頂から9合目付近にかけて、きれいに赤く色づいているということです。このウラシマツツジは、8月の下旬から色づき始めて、9月に入って、見頃を迎えているそうで、色づきの時期は例年並みで、季節の歩みは着実に進んでいるようです。

▶なぜ「黒岳」山頂付近が一番早い紅葉?

日本最北端の稚内あたりから始まるのでは?と思う方もいると思いますが、気温は標高が100m上昇するごとに約0.6℃下がるので、最北端の稚内周辺よりも早い紅葉を大雪山系で迎えるのです。さらに、大雪山系の中でも旭岳(標高2291m)が北海道最高峰ですが、山頂付近の植生は旭岳はほとんどないのに対し、黒岳は山頂付近まで植生があり、ロープウェーとリフトで山頂付近まで登ることができるというので、紅葉を日本一早く見に行くことができる場所なのです。

 

 

標高の高い山の紅葉この先の見通しは?

9/5に現地の方に取材したところ、この先の高い山の紅葉の進みについては以下の通りです。

①今週末(9/9頃)〜来週前半(9/13頃)にかけて

黒岳では、9合目付近にかけてのナナカマドの色づきが進む見通し

 

②9月中ごろ〜

黒岳では、7合目付近なども徐々に色づきが進み、本格的な山の紅葉シーズンに入る見通し

旭岳でも、9月中頃にはロープウェーのある姿見駅付近で色づきが進む見通し

 

日本一早い黒岳山頂のウラシマツツジの紅葉は、今が見頃ということですが、9月の中頃から10月にかけては、高い山を望むことが出来るところへお出かけし、温泉や秋の味覚を楽しむのもよさそうですね。

 

※写真は『りんゆう観光 大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ』より提供

http://www.rinyu.co.jp/modules/pico01/