台風接近のニュースが流れると、自分でもテレビやインターネットで台風情報を確認する方も多いと思いますが、今回の「おしえてプラス」では、台風情報のみかたや見る時のツボをご紹介します。

 

🌀いつ新しい情報が発表に?

台風情報の更新タイミングを確認して、新鮮な情報を入手することのが大事です。最新情報の更新頻度は大きく分けて、2つのパターンがあります。

①台風中心が日本列島からの距離がある場合

台風の進路予想の更新間隔は、「6時間ごと」が基本になります。3時・9時・15時・21時を初期時刻とした予想で、その約50分~70分後には、最新の予想進路を気象庁WEBページ http://www.jma.go.jp/jp/typh/などで最新の台風情報を確認することができます。例えば、午前9時の初期時刻の予想は、午前10時頃に更新されるので、WEBページなどでチェックするタイミングを意識するとより最新のものを入手できることになります。

 

②台風が日本に接近し、影響がある場合

台風の進路予想の更新間隔は、「3時間ごと」が基本になります。0時・3時・6時・9時・12時・15時・18時・21時を初期時刻とした予想で、その約50分~70分後には、最新の予想進路を気象庁WEBページ http://www.jma.go.jp/jp/typh/などで最新の台風情報を確認することができます。

台風接近時には、台風の予報円の刻みも細かくなり、24時間先までは3時間刻みで予想位置や勢力などを確認することができます。

1718-003時間ごとの刻みで24時間先まで

また、台風が日本に近づいた時は、実況の現在の位置や中心気圧などは1時間ごとに発表になり、1時間ごとの推定位置も1時間ごとに発表されますので、台風が自分の街にかなり近い時は1時間ごとに🌀台風情報をチェックすることをおススメします!

 

 

🌀自分の地域でいつ暴風が吹く?

「台風の暴風域に入る確率」という情報も気象庁WEBページ http://www.jma.go.jp/jp/typh/storm-306.html?t=1718で確認できるのをご存知でしょうか?

 

今日(9/17)午前9時に発表された情報を例としてみます。札幌市も含めた石狩中部の時間ごとの確率を見ると、18日12時~18時にかけて台風の暴風域(平均風速25m/s以上の風が吹く範囲)に入る確率が80%前後とかなり高くなっています。

暴風域に入る確率の実例

また、このグラフの見方としては、値の増加が最も大きくなる時間帯(例では18日9時から12時)に暴風域に入る可能性が高く値の減少が最も大きくなる時間帯(例では18日18時から21時)に暴風域から抜ける可能性が高いというのもポイントになります。つまり、この例では札幌(を含めた石狩中部)は、18日の日中に台風の暴風域に入り、18日の夜には暴風域から抜ける可能性が高いということがわかります。

 

🌀台風情報を読み解くキーワード

①予報円

70%の確率で🌀台風の中心が位置すると予想される範囲

…つまり、30%は予報円の範囲外になる確率があり、予報円から外れたコースをとることもあり、最新情報をこまめにチェックすることが大切です。

予報円の大きさが小さい時ほど精度が高く、大きいほど精度が低い傾向があります。

 

②強風域

10分間の平均風速で15m/s以上の風が吹いているか、吹く可能性がある範囲

 

③暴風域

10分間の平均風速で25m/s以上の風が吹いているか、吹く可能性がある範囲

 

④暴風警戒域

台風の中心が予報円内に進んだ時に暴風域に入るおそれがある範囲

 

⑤危険半円

台風の風は進行方向に向かって右側が左側に比べ強く吹きます。台風の右側は台風自身の風と台風を移動させる流れの方向が一致するため強く、危険半円と呼ばれています。下の図は過去の大きな台風の中心から右半円と左半円の風の強さを比較したものです。右側の危険半円側の方がより強い風になっていたことがわかりますが、左側でも強い風は吹いていて油断はできません。

危険半円参考図

⑥5日先までの予想

72時間先以降も、台風で存在することが予想される場合(温帯低気圧にならない)は、気象台から5日先までの進路予想が発表されます。発表される場合は、3時・9時・15時・21時を初期時刻とした予想で、その約1時間半後には、最新の予想進路を気象庁WEBページ などで最新の台風情報を確認することができます。例えば、午前9時の初期時刻の予想は、午前10時半すぎに更新されます。

 


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※台風進路図や台風に関する図表などは気象庁WEBページより引用