超大型で非常に強い台風21号は、10/22 20時現在、和歌山県の潮岬の南約230㎞付近の太平洋上にあって、北北東に時速45㎞で北北東に進んでいると推定されています。

あす明け方には東海から関東地方に上陸する可能性が高まっていますが、これだけの勢力で上陸するのはめったにないレベルで、夜の暗い時間帯は近畿~東海~関東地方を中心に厳重警戒となります。

台風本体の激しい雨を降らせる雲が近畿地方に(気象庁WEBサイトより引用)

台風本体の激しい雨を降らせる雲が近畿地方に(気象庁WEBサイトより引用)

🌀上陸が迫っている20時段階のデータ

■中心気圧:945hPa
■中心付近の最大風速:45m/s … 44m/s以上が「非常に強い」階級
■強風域:西側 1300km … 800km以上が「超大型」階級

※強風域とは風速15m/s以上の強い風が吹く範囲

超大型で非常に強い階級の今年の台風21号は、過去10年でも2個程度しかない危険な台風です。

 

🌀北海道はあす午後に最接近

東海から関東を明日朝にかけて直撃した後、明日午後には三陸沖に抜け、あす夜には釧路の南東海上へと進む予想。

このルートで近づくと北海道はあすの昼頃から夜にかけて太平洋側を中心に雨や風が強まり大荒れの天気になりそうです。

詳しくは、札幌管区気象台の北海道地方情報をご確認ください。http://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/101_01_412_20171022070208.html

 

■暴風と高波に警戒

北海道の太平洋側の海沿いの市町村は広く暴風警報と波浪警報が発表になる可能性が高くなっています。

特に台風が接近する釧路根室地方では夕方から夜をピークに外出が危険なほどの暴風が吹き荒れる恐れがあります。

高波については、日高地方から東の太平洋側の海域で8mと大しけになる予想です。

 

■局地的な大雨に警戒

太平洋側を中心に局地的には一日で100ミリ前後の大雨になる恐れがあります。

大雨による低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水に対して気を付ける必要があります。

 

■東部の内陸を中心に局地的ドカ雪も

オホーツク海側の内陸部(遠軽町白滝など)や山間部はあす夕方までで最大40㎝

その他の内陸部の多いところ(十勝の中札内村など)でも20㎝~30㎝

と今回は⛄の量が多くなり、季節外れの積雪状態になる可能性があります。道東を中心に🚙交通機関🛫に大きな乱れが発生することを想定して、週のはじめの月曜日は時間にゆとりをもった行動をした方が良さそうです。

 

■停電にも要注意

雪の降るところは湿った重たい⛄が降って、強い風が吹くと、停電のリスクが高まります。また、暴風が吹き荒れ、倒木などによっても停電が発生する可能性があります。今回と類似するルートで通過した4年前の台風26号では道内で最大2万戸の停電が発生しました。懐中電灯やランタンなどは明日の朝までに念のため準備しておきましょう!