きのう(10/30)までの強い風で道内各地で落葉が一気に進み、今朝は帯広測候所から、カエデ(平年より5日遅い)とイチョウ(平年より2日早い)が落葉したという便りが届きました。

 

❚落葉🍂にも基準がある!

気象台で観測している落葉の基準は、「対象となる標本木で約80%が落葉した日のこと」

帯広測候所をはじめ道内各気象台の敷地内には、観測対象となるカエデやイチョウが植えられていて、その緑色系の葉っぱがなくなり、大半が色づいた時に「カエデの紅葉日」、「イチョウの黄葉日」を観測しています。また、カエデやイチョウは落葉についても、観測していて、季節の移り変わりや温暖化など気候変動を確認できる指標として長年統計をとっています。

DSC_2571

札幌管区気象台のイチョウの木(10/31撮影)

札幌管区気象台では、きょう(10/31)にイチョウの黄葉を観測(平年より4日早い)しました。昨日の強い風(最大瞬間風速26.0m:今年の札幌で最も強い風)の影響もあり、落葉の観測も近いかもしれません。

 

❚北海道は🍁紅葉期間が短い

寒くなるのが早い北海道では、植物も早く冬の準備に入るため、紅葉(黄葉)から落葉までの期間が本州などに比べて、短い傾向があります。

北海道では、紅葉(黄葉)から落葉までの紅葉期間は例年10日前後
東京などは、紅葉(黄葉)から落葉までの紅葉期間は例年15日前後

葉っぱがなくなって、11月を迎えると、晩秋モードから初冬の足音が聞こえてくるような感じがしてきます。