今年(2017年)の12月は、雪の量がいつもの年より多くなっていますが、過去に12月に北海道で一日で降った雪の量が多い街をランキングで見ていくと、表のような結果に。

 

オホーツクの街が上位に

意外にもTOP5のうち、1位(西興部村:88㎝)、2位(滝上町:86㎝)、5位(中頓別町:76㎝)はオホーツク海側の地域です。オホーツク海側でドカ雪になる時の気圧配置は、大半は低気圧が北海道付近を通過する時です。

西興部と滝上で1日に80センチ以上の雪が降った日 2012/12/9 の地上天気図

西興部と滝上で1日に80センチ以上の雪が降った日 2012/12/9 の地上天気図

ドカ雪は割と最近多い

注目は、各地でドカ雪の記録が出現した年月日です。いずれも2006年以降と比較的最近で、TOP5のうち上位4つは2010年以降に出た記録

ここ数年は、12月に低気圧による大雪になるケースが目立ってきています。

雪の降り方にもここ数年変化が見られ、12月を中心に低気圧による湿った雪の頻度が増加し、冬型の気圧配置による雪の頻度が減少しています。

札幌のデータでみると、一冬の降雪量は減少傾向が見られますが、降水量は増加傾向にあります。

札幌の冬期間の降雪量と降水量の推移 平年値に比べて降雪量は減少、降水量は増加現象

札幌の冬期間の降雪量と降水量の推移 平年値に比べて降雪量は減少、降水量は増加現象

今後も低気圧が発達しながら、北海道に接近するケースは、オホーツク海側や太平洋側なども含めたドカ雪レベルの大雪に注意が必要になります。