道内のインフルエンザ患者数が増加中です。

今週日曜日1/21までの1週間の集計したインフルエンザ患者数は、1医療機関当たり北海道平均で「16.42」去年よりも早いペースで増加中です。

 

室蘭・小樽・中標津で警報基準に!

昨年末から「警報」基準の室蘭に続いて、小樽・中標津でも警報基準を今回の集計で超えました。

その他札幌も含めた21の保健所管内では、「注意報」レベルとなっています。

 

なぜ冬に多いの?

インフルエンザウィルスは、『低温』かつ『乾燥』の状態で増殖するため、冬に多くなる季節病の一つです。

インフルエンザウィルスは、『低温』で活性化し、『乾燥』により拡散力が強まるため、日本では12月~3月にかけての冬季に毎年流行し、暖かい日が続く暖冬年は、流行が弱まる傾向があります。

一方、オーストラリアやニュージランドなど南半球の国では、冬の6月~8月に流行のピークを迎えることが多くなります。

 

対策の第一歩は室内の加湿から

さらに要注意なのは、室内の暖房による乾燥です。

気温0度、湿度50%の外の空気を、室内の暖房により暖めると計算上は湿度が14%まで低下します。実際には生活から出る水分量などが加わるため、10%台まで湿度が下がるケースはまれですが、暖房をした北海道の室内は、強い乾燥状態になっているケースが多いのです。

インフルエンザウィルスは、室内の湿度を50%以上に保てば、激減するというデータもありますし、空気が乾燥すると、喉の粘膜のカラダを守る働きも弱まります。まずは部屋の加湿がインフルエンザ対策の第一歩です。

部屋の湿度を保つ方法は、

・加湿器を使う

・洗濯物の部屋干し(追加で濡れたタオルなどを干す)

・水を入れたコップや洗面器などを置く

・観葉植物を置いて、水やりをする

などがありますが、

お天気+プラスの一番のオススメは、「鍋物など蒸気が室内に出る料理で食卓を囲む」ことです。

栄養たっぷりの鍋料理で美味しく体も温まりますし、室内の湿度を測定すると、短時間で湿度が10%くらい上昇する効果が期待できます!

鍋で加湿