きょうは気象庁から10月〜12月の3か月予報と、12月〜来年2月までの寒候期予報が発表になりました。

 

❚晩秋〜初冬の気温はやや高め!?

全国的にこの先もしばらく暖かい空気に覆われやすいということで、西日本を中心に12月にかけては、平年より気温は高めの予想になっています。
北海道は11月までは平年並みか高めの傾向ですが、12月はほぼ平年並みという予想で、根雪のはじまりも「平年並み」という見通しです。

★3か月予報のような長期予報は、平均的な気温の予想のため、強い寒気が入った際には、寒暖の差が非常に大きくなる可能性もあります。また、11月以降は例年、急速に発達する低気圧「いわゆる爆弾低気圧」が多く発生する時期です。その低気圧の発達のエネルギーは、温度差です。平年よりも上空の偏西風の蛇行が大きく、太平洋側や西日本を中心に降水量が多くなるという予想もあります。今年も晩秋から春先にかけては、時々やってくる急速に発達する低気圧には注意が必要です。

 

❚北海道の雪はほぼ平年並み!?

冬の降雪量の予想 気象庁WEBページより

12月〜2月にかけての北海道の日本海側の雪の量の見通しは、ほぼ平年並みという予想です。このように平年並みという予想が出ていても、これはあくまで広いエリアの平均的な予想です。
昨シーズンも平年並みの予想でしたが、北海道内は記録的に多くなった地域と少ない地域と両極端な傾向がありました。
幌加内町では2月に積雪324㎝と北海道の歴代1位の降雪量となったり、留萌地方や函館周辺でも雪の量は多くなりましたが、札幌では昨シーズンの雪は1月以降を中心に少なくなりました。

また、北日本以外の地域には今シーズンの冬は北からの寒気の流れ込みは弱いという予想で、北陸〜山陰の降雪量は少なめで西日本を中心に冬の気温は平年より高めの予想となっています。
ただ、平均的に冬の気温が高めの年でも、南岸低気圧などが発達しながら通過した時に、関東なども含めて太平洋側で大雪に見舞われることがあります。この冬は冬型の嵐よりも、低気圧型の冬の嵐の方が多くなるかもしれません。