日本列島を縦断する可能性が徐々に高くなっている🌀台風24号。今回のコースと勢力は非常に危険です。

今回は「風台風」であり、「雨台風」でもあって、台風の進路に近いエリアでは広域で厳重警戒レベルになるおそれがあります。

 

🌀最新の進路予想(9/27 15時現在)

台風24号の進路予想図 気象庁WEBページより引用

気象庁発表の最新の予報円の中心付近を通過する場合は

●あす9/28㊎~あさって29㊏:非常に強い勢力で沖縄付近を通過し、暴風や高波、大雨と大荒れの天気に

●9/30㊏:九州の南から西日本を縦断し、夜には北陸へ。近畿などに大きな被害をもたらした台風21号と同程度やそれよりもやや強い勢力で西日本を直撃し、暴風や高波・高潮、大雨などによる災害発生の危険度が高まる

●10/1㊊:北日本を縦断し、北海道にも1日の朝~日中に最接近または上陸の可能性があります。

☆今回は、台風が沖縄付近まではノロノロですが、九州四国からは偏西風の流れに乗って、急激にスピードアップするのが特徴です。北海道付近では時速85キロと高速道路の自動車並みの猛スピードで迫ってきそうです。

 

🌀北海道への影響は!?

10/1㊊は、前回の台風21号よりもやや強い勢力で北海道付近を通過または上陸するかもしれません。

このため、北海道は10/1㊊は広域で暴風が吹き荒れ、太平洋側を中心に大雨や高波にも警戒が必要となりそうです。

1⃣暴風

9/5に通過した台風21号は日本海沿岸を北上し、倶知安町で最大瞬間風速42.4m/s、札幌でも33.4m/sと稀にしか吹かないような暴風を観測し、各地で倒木や一時8万戸以上の停電被害が発生、JRも長時間ほぼ全線で運休するなど交通機関にも大きな影響がありました。また、ビニールハウスの倒壊や農作物の倒伏などの農業被害や、電柱の倒壊や屋根が剥がれ落ちる被害など市街地でも危険な状況になりました。

暴風被害 のち 真夏の暑さ

今回の24号も今年9/5の21号に匹敵するような暴風が吹き荒れる恐れがあります。

また、今回は予報円の中心付近を通った場合は、台風の東側で特に風が強まりそうなのが、道東方面となります。道東では9/5よりも強い風になる可能性が高いといえますし、今回は台風の西側も等圧線の間隔が狭く、暴風が吹き荒れそうです。

 

2⃣高波・高潮

暴風が吹き荒れる地域の海岸部は、太平洋側を中心に高波にも警戒が必要になりそうです。沿岸施設の損壊などのおそれもあり、10/1は海岸付近に近づかないようにしましょう。

また、10/1は台風がかなり接近する朝7時頃に満潮時刻を迎えるところが多く、満潮と台風接近が重なった場合は、太平洋側の海岸部を中心に高潮による低い土地の浸水の恐れも出てきます。

 

3⃣大雨

去年9/18に北海道を温帯低気圧に変わって通過した台風18号に比較的ルートが似ていて、この時と似たような大雨被害が発生する恐れがあります。

この時は登別市カルルスで24時間降水量が観測史上1位の316.0㎜の雨が降るなど道内は太平洋側を中心に記録的な大雨となりました。また、知内町と大樹町では1時間最大で100㎜を超える猛烈な雨が降ったことで数年に1度の豪雨である「記録的短時間大雨情報」も発表になりました。

今回もこのような大雨になる可能性があり、土砂災害や川の増水・氾濫、低い土地の浸水なども危険度も増すことになります。

また、台風本体の雨雲が接近通過する10/1㊊よりも前に9/30㊐には秋雨前線の影響で太平洋側の多い所では100㎜前後の大雨になる恐れがあり、さらに台風本体の雨雲で大雨になると、災害発生のリスクが高まります。

特に胆振東部地震で揺れが大きかった地域で地盤の緩んでいるところなどは土砂崩れの危険度が高く、倒木が残っている地域では、雨水と一緒に⼟砂や倒⽊が流れることによって被害が拡⼤するおそれがあります。

 

🌀どんな備えが必要?

➊暴風対策

●倒木などにより大規模な停電の恐れ

⇒ 懐中電灯やランタン携帯電話の予備バッテリー携帯ラジオなどを準備しましょう!

●飛散物によるケガや住宅被害のおそれ

⇒ 暴風警報の対象時間帯は外出を控える、風に飛ばされやすいものを片付けたり固定する

 

●建付けの悪い屋根などがはがれ落ちる

⇒ 暴風警報の対象時間帯は外出を控える、危険の高い構造物は土日のうちに固定や補強をする

 

●ビニールハウスの倒壊などの農業被害

⇒ 土日のうちに収穫できるものは収穫する、農業施設の補強をする

●飛行機やJRをはじめとした交通機関の欠航や遅延

⇒ 北海道の直接の影響がない日曜日から九州四国や西日本を結ぶ経路を中心に飛行機などが欠航するおそれ、1日㊊は道内の交通機関に大きな乱れも想定されるため、日程の変更検討も視野に予定は柔軟に

 

➋高波・高潮対策

●釣り人やサーファーなど海のレジャー時に波にさらわれる被害

⇒ 海岸には近づかない、海のレジャーを控える

 

●船舶の被害

⇒ 波が入りくい場所へ事前に船舶の緊急避難、しっかりと固定する

 

 

➌大雨対策

●低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水被害

⇒急傾斜地や崖・沢などの近く、川の近くから離れる、無理に予定を計画通り実行しない

 

●大雨による断水対策

最低3日分の飲料水や食料の確保、水は1人1日3リットル×家族分×3日分を目安に用意する