平成最後の史上最強寒波。日曜日(2/10)になって寒気の影響は少しずつ緩み始めたものの、今回の寒波の影響、道民の暮らしに直撃しただけでなく、冬のイベント真っ盛りの道内の交通機関にも乱れが発生しました。

 

お天気プラスで今回注目するのは、JRへの寒波の影響です。

2/8~2/9にかけて、JRは寒さによって、運休や大きな遅れなどが相次ぎました。

・車輪やブレーキが凍結して動かなくなる

・線路上のポイントが凍結して動かなくなる

・扉の凍結防止作業を行うことによる遅れ

・線路上で除雪作業車が故障

このようなことが連鎖的に発生して、雪や吹雪の影響がそれほど大きくなかったにも関わらず、運休や大幅な遅延が相次ぎ、2/8~9の二日間で合計約3万人に影響が出てしまったのです。間接的に影響を受けた人の数を入れると、さらに多いと考えられます。

 

2/9、JRが運休した旭川駅では、札幌行きのバスに長蛇の列が出来ました。30分に1本来る高速バス1台に乗れる人数はおよそ50人。日中の多い時間帯は150~200人前後の人々が氷点下14度前後という寒さに耐えながらの1時間前後も次々にバス待ち状態に。

2/9午前 JR旭川駅前 JRはほぼ運休に

 

普段ある程度の寒さに慣れている道民でも、厳しい寒さでしたので、国内外からの観光客にとってはより一層堪える寒さとなったはずです。

道内観光のリピーターを増やしながら、発展的にしていくためにも、観光客が大変な目に遭わないようにJR北海道をはじめ、交通機関が冬の寒さにもっと耐えられるように今後対策をとっていった頂きたいと願うばかりです。

 

少なくとも、今回の大寒波は、数日前から予想された通りにやってきたのです。2/6のお天気プラスのコラムでもJRの寒さでの影響に触れています。

金曜日は”極寒”

想定外ではないにもかかわらず、影響を小さくできなかったということは対応にも課題がたくさんあるということなのでしょう。