大型連休前後の4月後半~5月前半にかけて、カラっと晴れる日には湿度が極端に低くなることがあります。道内の最小湿度の記録をみると、一番低い帯広の6%をはじめ、各地とも、概ねこの時期に出現しています。人間が快適に感じる湿度が50%前後で、30%を下回ると喉やお肌などに強い乾きを感じる人が増える傾向があります。また、空気の乾燥が続くと、畑の土が舞い上がって、土埃で空が茶色く染まる「土けむり」や「砂塵嵐」状態になることもあります。

北海道の最小湿度ランキング 2019/4/21更新

 

近年“乾燥化“が進行!?

各地の最小湿度が出現した年にも注目すると、2019年の旭川や、札幌と帯広の2017年をはじめ、近年に記録を更新している地点が多くなっています。これは、都市化により緑地が少なくなり、乾燥化が進んだことが主な原因と考えられます。また、温暖化により、気温自体が高くなることで、湿度が低くなる日も多くなる傾向があります。

 

火災件数も一年のピークに

空気が乾燥する4月から5月は、道内の火災件数もピークを迎えます。雪がとけて、山に入る人が増えることで林野火災も特にこの時期に集中して発生します。山菜取りで山や森に入る方は、タバコの火の始末や火の取り扱いには十分にご注意下さい。

道内の月別火災件数

 


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