過去3年間の北海道内の交通死亡事故は、11月に一番発生が多くなっています。

これは晩秋から初冬へ季節が変わる中、冬道の運転に慣れる前の時期ということも影響していると考えられますが、路面状況も目まぐるしく変化することとが大きく影響しています。

 

季節の変わり目である11月は、路面状況がドライ、ウェット、圧雪、凍結と一日の中でも気温や雨・雪によって刻々と変化します。

目まぐるしく変わる晩秋から初冬の路面状況

特に11月はまだ気温がある程度高いため、氷が張ってもその上に水の膜が出来て、凍結路面が滑りやすくなるケースが多くなっています。

 

ブラックアイスバーンに注意!

特に気を付けたいのは、「ブラックアイスバーン」です。ブラックアイスバーンは、一見路面が濡れているだけに見えますが、実は路面の表面に薄く氷が張っている状態のことをいいます。アスファルトの色が見えるので、つい油断しがちですが、氷盤路面と同じように滑ってしまいます。運転席からでは、ウエット路面と見た目での判断が困難で、特に夜間はどちらも光って見えるため、見分けがつきません。冬道での走行中に黒く光って見えたら、もしかしたら滑るかもしれないと考え、慎重な運転が必要です。

ブラックアイスバーンの滑りやすさについてはJAFで公開している動画をチェック!

 

 

プラスの気温でも路面付近は?

気温は人の顔の高さとほぼ同じ1.5m付近で測定しています。このため、路面付近は朝晩に冷え込みが強まると、予想気温がプラス2度くらいでも路面付近は氷点下になることがあります。

0℃近くまで下がる日は、氷点下の予想気温ではなくても十分に気を付けましょう!

 

暗くなるのが早い

札幌の根雪の平年日は12月4日。この根雪が始まる頃になると、札幌の日の入り時刻は午後4時ちょうどで一年の中でも暗くなるのが最も早い時期に入ります。

歩行者が絡む死亡事故は北海道では、16時~18時の時間帯が最多で全体の26.6%を占めています。

薄暗くなる時間は特に交差点付近などで歩行者を見落とさないようにご注意下さい。

 

日陰の道路や、冷たい風が吹き付けやすい橋の上やトンネルの出入り口は、他の場所に比べて凍結しやすいので、特に要注意となります。雪や雨が降った後、プラスの気温からマイナスの気温に下がるような予報が出ていたら、いつも以上に時間と心にゆとりを持つと良さそうです。