きょうは札幌上空に9月の観測史上最も強い暖気(1500m付近で21.6℃)が流れ込んで、道内各地で記録的な暑さとなっています。

午後2時20分までの最高気温は、一番高い十勝の足寄町では34.4℃、鹿追町で34.0℃まで上がり、9月としては道内で10年ぶりに34℃台を記録しました。

札幌中心部は30年前1990年9月2日の記録に並ぶ32.7℃まで上がり、9月史上1位タイの記録となりました。

 

暑さの原因に台風10号

この記録的な暑さの原因に、今朝中国大陸で温帯低気圧に変わった元台風10号が大きく影響しています。

台風は熱帯の蒸し暑い空気の塊ですが、それを取り巻く熱帯並みの空気が北海道にも送り込まれたことと、台風から変わった低気圧の上昇気流が北海道の東から張り出す高気圧の勢力を強めたことでこの記録的な暑さになったとみられています。

 

9月としては8年ぶり熱帯夜

今朝は、道南の松前町(最低気温:25.1℃)と奥尻空港(最低気温:25.4℃)の2地点で昨夜から今朝にかけて25℃を下回らず、熱帯夜となりました。

道内で9月に熱帯夜を観測するのは、2012年の9月17日~18日朝にかけて松前町で観測して以来8年ぶりのことでした。

 

厳しい残暑はあす㊌まで

この厳しすぎる残暑は、あす(9/9㊌)までです。
あすも札幌周辺や内陸部を中心に30度以上の真夏日となり、オホーツク海側ではきょうより高くなる可能性があります。

 

週末は一気に秋の空気に

あさって㊍は久しぶりに道内広い範囲で雨となり、その雨を境に暑さは落ち着く見通しです。

週末は道北・オホーツク海側では最高気温でも17℃前後と肌寒い空気に入れ替わりそうです。気温差で体調を崩さないようにご注意下さい。