北日本を中心に吹雪となった今日(1/19)は、東北道で130台以上が絡む多重衝突事故が発生し、1人が死亡しました。また、北海道でも長沼町の国道で大型トラックなどが横転する玉突き事故が発生しました。きょうは北海道から北陸地方にかけては、吹雪や地吹雪により視界が非常に悪くなり、ホワイトアウト状態になる時間もあり、車の運転には危険な状態となりました。

 

このよう多重衝突事故の原因の一つとなるのが、普通車とトラックのような大型車の目線の違いです。吹雪や地吹雪による視界不良は低い所から悪くなるため、普通車のドライバーの目線でで視界が著しく悪くなっている時に、トラックなどの車高の高い車のドライバーの目線ではそれほど悪くない場合があります。このような時に、普通車は急にスピードダウンせざるを得なくなる一方で、大型車は通常に近いスピードで走ることが出来るため、普通車よりも大型車の方がスピードが出て、ノロノロ運転の普通車に衝突してしまう場合もあるのです。

 

このような時に普通車の運転の便りになるのが、道路脇の高い所に、道路の幅を知らせてくれる「矢羽根」があります。この矢羽根も頼りに普通車のドライバーは、視界不良の中、道路の位置を確認しながらの運転もできますが、まずは視界が比較的確保できる大型車のドライバーの皆さんが『自分たちはよく見てているけど、普通車は見えずらい』という認識をして、スピードダウンと車間距離を確保することが多重衝突事故の防止には大切です。