北海道から北陸にかけて、強い雪や吹雪による視界不良による交通障害や事故が相次いだ今日(1/19)は、札幌上空5000m付近にはー47.3℃という1月の観測史上3番目に低い強烈な寒気が流れ込みました。札幌上空に1月にこれほど強い寒気が流れ込んだのは、1996年1月24日以来25年ぶりのことです。

⚡雷を引き起こした強い雪雲

この上空5000m付近の強い寒気は、雪雲を発達させます。雪雲は日本海から流れ込んできていますが、石狩湾周辺の海水温はプラス5℃くらいあるため、海面水温と上空5000m付近の気温差が53℃以上もあります。

このため、今日午前10時ころには、石狩市から札幌市北区付近で⚡落雷もあるなど、大気の状態が不安定になり、冬としては非常に雪雲が発達して、雪も強めました。札幌中心部では午前10時までの1時間に6㎝も一気に雪が降るなど非常に強い雪で見通しが効かないホワイトアウト状態となりました。

1月19日午前10時の雪雲の様子 気象庁WEBサイトより