今年(2021年)の桜開花前線は、きょう5月10日に根室でチシマザクラが開花してゴールを迎えました。

根室の桜開花は、2010年10月に根室測候所が廃止となった後、2011年春から根室市と根室市観光協会が引き継いで観測をしていて、今年は平年より8日も早く、史上3番目の早さで開花しました。

その前々日の5/8には、稚内で午前に、釧路で午後に桜が開花し、現在の気象庁の観測地点としてはゴールを迎えていましたが、根室が今年の桜の終着地ということになりました。

 

🌸今年は記録的ハイペース

今年は広島で3/11に桜(ソメイヨシノ)が開花し、史上2番目に早い桜前線のスタートとなりました。

史上2番目に早い!桜前線スタート

北海道では松前町で4/16にソメイヨシノが観測開始以来最も早く開花し、同時に史上最も早く桜前線が北海道へ上陸しました。

その後、函館は4/20、札幌で4/22、帯広で4/24と、いずれも史上2番目に早い開花となりました。ここまでは平年より10日以上も記録的に早い開花で進みました。

4月下旬以降は、道北やオホーツク海側の平地でも雪が降る寒の戻りがあった影響で開花前線の北上ペースはややペースダウンしましたが、その分、函館や札幌などでは開花後の見頃期間が例年よりも長く、花が長持ちした地域もありました。

大型連休明けには急激に気温が上昇し、網走では5/6の開花翌日の5/7に満開となりました。

今年の3月が記録的な高温(太平洋側平均で史上1位、全道平均で史上2位)だったことが影響し、気温に敏感に反応して成長する桜は、平年よりもかなり早い開花となりました。

今年も大勢でのお花見はできない状況は続きましたが、近所や身近な場所に咲く桜を見る「さくら散歩」や「歩き花見」が定着した一年となりました。また、コロナ禍で桜に対する思いが強まったという方も多く、桜から心に潤いと元気をもらった気がします。