2018年に発生した胆振東部地震から3年が経ちます。

いつ起きるかわからない大地震は、日頃からの備えが大切ですが、備えを始める第一歩として、自分の住む場所の地震リスクを確認することをおススメします。

その方法は簡単!わずか10秒でわかるのです。

『地震10秒診断』というWEBサイトで、スマホやPCで住所や施設名などを入力すると、わずか10秒程度で、今後30年以内の地震確率が震度別に表示されるのです。

この地震10秒診断は、国立研究開発法人防災科学技術研究所が計算した250メートルメッシュの詳細なデータベースを基に算出されているため、同じ市町村内でも番地が変わったり、少し隣町になるだけで、地震確率も異なる数値が表示されます。

震度6強の30年確率 大田区役所の表示例

例えば、東京都で区役所のある場所で比較すると、震度6強の揺れに見舞われる確率は大田区と江戸川区では36%と高い確率であるのに対し、板橋区はで震度6強の30年確率は8%とそれほど高い数字ではありません。

ただし、これはあくまでも計算結果で、2018年の胆振東部地震で最大震度7を観測した厚真町の震度6強の30年確率は4%で、10%以下でもいつ起きるかわからないのが大地震です。

❚震度別の大まかな影響

震度6強以上の揺れになると、木造住宅は耐震性の低いものだと傾くものた倒れるものが多くなる激しい揺れです。
あまりの揺れで動くこともできず、固定していない家具のほとんどが倒れたり、飛んでくることもある極めて危険な状況になることが想定されます。

震度6強の揺れ 気象庁リーフレットより引用

震度5弱以上の揺れに見舞われると、大半の人が恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる揺れの大きさで固定していない家具が移動したり・倒れることがあります。
震度5弱以上の場合、電車や地下鉄は緊急停止し、その後しばらく運行が止まる可能性も高くなります。また、エレベーターも震度5弱以上で停止するものが多く、ガスも震度5弱以上で遮断装置が働き停止。停電や断水も発生するところが出てきたりと震度5弱以上でライフラインへの影響も色々と出てきます。

震度5弱の揺れ 気象庁リーフレットより引用

その震度5弱以上の揺れに今後30年間に見舞われる確率は、東京23区すべてが100%と計算されています。地震への備え自体は、日本ならどこに住んでいても必要という認識が必要です。

震度5弱の30年確率 板橋区の表示例

❚停電日数なども確認

地震10秒診断では、日本損害保険協会のリスクデータを基に、震度別の確率とともに、停電日数や断水日数などライフラインへの影響度も計算されます。

もしも4日間停電したら、耐えられるでしょうか?2週間以上断水したら、どうなるでしょうか?

自分の家族構成などを踏まえて、どれくらいの備蓄が必要になるか、また、給水はどこで行われるのか。どこが避難所になるか。避難所が密な場合、頼れる親戚や知人宅はあるか。そういったもしもを考えるきっかけに「地震10秒診断」はなります。

地震リスクを確認出来たら、お部屋の掃除や模様替えのついでに気軽に出来ることから地震対策を始めてみましょう!

気軽にできる地震対策