ある日、著者が耳にした女性AさんとBさんの会話です。

A「トマトより、ミニトマトの方が優秀なんだよね」

B「えー?そうなの?どうして?」

A「ミニトマトって、同じ重さのトマトより表面積が大きい=皮が多いから、

食物繊維が多いってテレビで言ってたよ」

B「なるほど!じゃあ、これからはミニトマト一択だね!」

 

皆さんも、Aさんの説明に納得しましたか?
ここで、Aさんの説明について、考えていきましょう。

本当にミニトマトは“優秀”なのでしょうか?

確かに、ミニトマトは通常のトマトより約1.4〜1.5倍の食物繊維を含みます。

皮に多く含まれるペクチン(水溶性食物繊維)はコレステロール値を下げ、

不溶性食物繊維は便のかさを増やす働きがあります。

こう聞くと、「ミニトマトの方が健康に良さそう」と思いますよね。

 

でも、実際の“差”はどれくらい?

1回に食べる量を100gとすると、

– トマト:食物繊維 1.0g

– ミニトマト:食物繊維 1.4g

差は 0.4g です。

私たちの食事内容は日によって変わるため、摂れる食物繊維量も毎日変動します。

その中で「0.4gの差」が健康に大きく影響するかというと、そうとは言い切れません。

 

栄養は“1日”ではなく“習慣”で決まる

また、食品に含まれる栄養素は、1日の食べ方で健康が左右されるわけではありません。

大切なのは、習慣的にどれくらい摂れているかです。

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、食物繊維の1日の目標量は

  • 30~64歳: 男性22g以上、女性18g以上

とされています。

この目標量に対して考えると、

0.4gの差は、健康上“意味のある差”とは言いにくいのです。

 

まとめ

ミニトマトは、トマトより食物繊維がやや多いものの、

「ミニトマトを選べば健康になる!」というほどの大きな差ではありません。

それよりも、

  • 1日3食をしっかり食べること(2食で、野菜摂取の目標量350gを達成することは難しいため)
  • 1日350gの野菜摂取を目指すこと

この2つの方が、健康づくりにはずっと近道です。

 

お天気+プラスでは、天気や健康に関する身近な旬の話題を掘り下げて、天気で元気になる情報を発信しています。

講演やコラムなどの執筆依頼は下記メニューからお気軽にどうぞ!

info@otenki-plus.net