道内で1日の⛄大雪記録をもつ街は?

1日に降った雪の量で過去最も多い記録を『ドカ雪ランキングとして発表します!

1位は意外にも太平洋側の「帯広市」。ひと冬合計で降る雪の量は札幌など日本海側の街に比べて、少ないのにも関わらず、1日で降った雪の量の量の記録は北海道で1地点だけ1メートルを超えています!102㎝というと、幼稚園児の身長くらいの雪がたった一日で一気に降ったということになり、この日(1970年3月16日)の帯広は交通機関が麻痺状態になったそうです。

TOP5のうち、帯広市、広尾町、中札内村と十勝地方から3市町村がランクイン。さらにオホーツク海側の枝幸町が4位と、太平洋側とオホーツク海側の街の方が一日で降る⛄の量は多くなる傾向があります。

6位以下の市町村も含めた詳しいランキングはコチラ↓札幌は42位タイです!

ドカ雪ランキンング札幌は42位タイ

 

 

ドカ雪をもたらすのは「低気圧」

太平洋側やオホーツク海側で大雪になる主な原因は、北海道付近に発達しながら接近する低気圧によるものです。低気圧は湿った空気を沢山含んでいて、湿った重たい⛄による大雪になるパターンが道東・オホーツク海側では多くなります。

一方で、日本海側の雪は、主に冬型の気圧配置の時に降るので、雪質は粉雪のことも多く、降雪量としては冬型では50センチを超えるようなドカ雪にはなりにくいという特徴もあります。

1970年の3月16日に帯広市に102センチのドカ雪をもたらした時の天気図が気象庁WEBページにも公開されていますが、この時もやはり急速に発達する低気圧によるものでした。

 

 

3月はドカ雪シーズン!?

ここでドカ雪記録を記録した日付に注目してみましょう!1位の帯広や4位の枝幸町、5位の中札内村がなんと3月なんです。3/2のお天気健康ニュースでもご紹介しましたが、3月は爆弾低気圧(急速に発達する低気圧)の発生数が最も多い時期なのです。3月は「冬の冷たい空気」と「春の暖かい空気」がぶつかることで低気圧が発達しながら北海道付近を通過することで記録的な大雪になることがあります。

 

 

3月以降に大雪になる頻度は?

では、3月以降に雪かきが大変な一日に20センチ以上の大雪になる頻度を札幌と帯広のデータで見てみましょう。グラフは2014年までの過去50年の気象庁データを集計したものです。これをみると、札幌は3月の中旬までは数年に一度20センチ以上の大雪になりますが、3月下旬以降はほとんどなくなります。一方で、帯広は3月の下旬や4月のはじめまでは数年に一度で程度は春先の大雪に見舞われ、そのうち10年に一度程度は一日で50センチ以上のドカ雪に見舞われています。

3月以降の20センチ以上の大雪日数(札幌と帯広比較)

3月は、太平洋側やオホーツク海側を中心にドカ雪になるケースもあります。春の訪れを感じられる一方で時々やってくる大雪に備えて、車の中にスコップや長靴などはまだ残しておく方が良さそうです。