札幌で一番風の強い季節は春!?

一年の中で風が強い日が一番多い時期はいつか?実際のデータで見ていきましょう!

春は風が強い!?月別強風日数データ

 

このグラフは最大風速が10m/s以上の強風日数の月別の札幌の平年値データです。これをみると、春に風の強い日が多く、札幌では特に4月が月別で強風日数が一番多い傾向があります。

※最大風速10mの風:風に向かって歩きにくくなったり、傘がまともに差せなくなる位の風の強さ。最大風速とは10分間の平均風速のうち最大のもの。

 

 

春に強風が多い原因は?

強風の原因の一つ目は、春には暖かい空気と冬のなごりの冷たい空気がぶつかり合うことで発達した低気圧の通過するケースが多いこと。二つ目は、日差しが強まり対流が活発になること。風は空気の温度差が大きい程強まる傾向があります。4月号のお天気プラスでも特集しているように寒暖差の大きい春は、風も強い日が多く、特に本格的に春の空気へと入れ替わる最中の4月は一年の中でも最も強風日数が多くなるのです。

 

 

春の強風の注意ポイント!

春の強い風は、日々の暮らしにも様々な影響があります。注意ポイントをおさらいしましょう!

1⃣土埃を舞い上げたり、埃っぽくなる

春の強風は雪融けた後の土や砂が舞い上げられて、目にゴミが入ったりしやすいです。フェーン現象が起きている時など空気が乾燥していると火災のリスクも高くなります。春は火の取り扱いにも注意が必要!

2⃣👕洗濯物や外に置いたあるものが飛ばされる

風速が平均でおよそ7~8m前後吹くと、洗濯物をしっかり固定していないと飛ばされたり、外に置いたある物が飛ばされてしまうことも。行楽の際は、レジャーシートやタープなどもしっかり固定しないと危険な場合があります。

 

3⃣🌲花粉の飛散量が増える

3月からはハンノキ、4月下旬からはシラカバ花粉のシーズンを迎えますが、風が強い時は花粉の飛散量が増えてアレルギー症状を悪化させることがあります。

4⃣🚲自転車のスピードにも影響

自転車に乗り始める方が多い4月は風が強い日が多いので、風向きが向かい風だった場合、目的地にたどり着くまでに予想以上に時間がかかることも。風向きを事前にチェックして、時間に余裕をもって出かけましょう!札幌の場合、4月は冬に多い北西の風向きから、徐々に夏に多い南東の風向きに変わっていく時期です。風向きをチェックすることで、自転車通勤や通学の際は慌てずに行動できます。また、駐輪する際も風で横倒しにならないように確認して停めるようにしましょう。

5⃣🚙車の運転で横風に流されることも

平均風速が10m以上だと、高速道路などでは車が横風に流される感覚を感じるようになります。風速12m以上の横風が吹いている場合、時速80キロで走行中の🚙車は、風圧によって約50㎝流されるといわれています。ワンボックスカーなど車体の重心位置が高い車などはさらに風の影響を受けやすい傾向があり、十分な注意が必要になります!さらにスピードを出している車は風に流される間隔を強く感じますから、春のドライブは、風を考慮した安全運転を心がけましょう。