1月半ばに入っても、北海道は記録的な少雪が続いています。

1月上旬(1月1日~10日)の北海道主要22地点平均の降雪量は、平年のわずか28%と1961年(昭和36年)の統計開始以来最も少なくなりました。

去年12月の北海道平均の降雪量の平年比は48%で1か月を通して、統計開始以来最も少なかったですが、1月上旬はそれをさらに下回る水準です。

 

札幌のきょう(1月13日)現在の積雪は、わずか8㎝。札幌でこの段階でこんなに雪が積もっていないのも、統計開始以来初のことです。雪まつりなど冬のイベントには心配な状況が続いていて、雪は北海道の観光資源としてもなくてはならないものですが、これだけ少ないと春から夏にかけての影響も出てくるかもしれません。

 

雪は白いダム!大事な水資源

⛄雪は春~夏に徐々に融けて、夏に雨の少ない北海道の夏の水資源を供給してくれます。このことから雪は『白い天然のダム』とも呼ばれ、貴重な水資源になっています。一方、雪の少ない西日本は、☂雨が降らないと夏に渇水状態になることもしばしばあります。経験がない程、雪不足の今年の北海道は春から夏に、農業用水をはじめ道民の暮らしに影響を及ぼす可能性があります。

地球全体の水のうち、海水が97.5%を占めて、残りの川や湖などの淡水が2.5%。人間が利用可能な水は地球全体のわずか0.01%というデータがあります。地球規模ではきれいな飲み水が不足する水問題がアフリカやアジアで問題になっています。水資源な豊富な日本は世界第4位の水消費国道民1人当たり1日平均でなんと260ℓも水を使用しているんです。

今年は日ごろからお水やお湯のエコを意識し、記録的に少ない雪による水資源を大切に使いたいですね。