お散歩で桜を楽しめるスポットをシリーズで紹介しているコーナー「札幌さくら散歩」第24弾は、北区新琴似地区にある『安春川』です。

安春川は長さ1.4㎞にわたり、遊歩道や親水広場などが整備されており、地域の人たちや子供たちの水遊びの場としても親しまれています。

札幌市内では珍しくソメイヨシノを中心に植栽されているため、札幌市内のエゾヤマザクラが散った頃に少し遅れて見頃を迎えるのも特徴です。

 

安春川のさくらは遊歩道が整備された平成3年に植えられたものが多いため、割と低い木が多く、歩く人の目線でさくら散歩を楽しむことが出来るのも魅力の一つです。

安春川は明治23年、新琴似地区に入植した屯田兵が水害防止と湿地帯の農地改良のため改作した排水溝で、昔はこの地に稔りを与える川でした。ところが、札幌市の急激な宅地造成に伴い、水の流れが途絶えた状態が長く続きました。平成3年の大規模な整備が行われ、下水道の高度処理水を新たな水源として「川のせせらぎ」が復活したのです。川の水はとても透明度が高く、多くの魚を見ることができ、カモ達も心地よさそうに過ごす憩いの空間になっています。

 

安春川の南のゴールには、新琴似安春公園があり、野球場沿いにソメイヨシノの桜並木があり、一気に咲きそろいます。

安春川の遊歩道を北へ向かうと、橋の花壇には芝桜も咲いています。北のゴールにはアンテナ棟のようなものがあり、この付近にはエゾヤマザクラが植えられています。エゾヤマザクラの見頃はソメイヨシノの見頃よりも5日前後は早く、5/4の段階では既に散り際といった感じでした。

ソメイヨシノが中心の安春川は、大型連休の後半のさくら散歩にピッタリのスポットです。