新型コロナウィルスの感染拡大で、公共の場所には、消毒用アルコールが設置され、個人でも消毒グッズを持ち歩く人も多くなり、消毒があたりまえの習慣となりました。『手洗い』と『アルコール消毒』のいずれか、あるいは両方を正しく行えば、どちらも十分な効果がありますが、意外と「正しく行う」を意識していない人も多いようです。
まずは【正しい手洗い】
次の流れで行い、30秒間かけることがポイントです。
①指輪や時計をはずし、まず水で洗う。
②石けんをつけてよく泡立てる。
③手の甲をのばすようにこすって洗う。
④指の間や手首の上までよく洗う。
⑤指先や爪の間を念入りに洗う。
⑥親指と手のひらをねじり洗いする。
⑦流水でよく洗い流す。
⑧ペーパータオルなど清潔なもので拭く。
次に、【アルコール消毒】です。
手洗いの何倍もの除菌効果が期待でき「手洗いの後にアルコール消毒を行う」ことで効果が増しますが、手が汚れていたり、水分が手に残った状態でアルコール消毒をすると消毒効果が減少します。そして、ノロウイルスは、アルコールによる消毒の効果が期待できません。石けんを使ってよく手を洗い、ウイルスを手から物理的に落とすことが重要です。
ここで再び、「正しい手洗い」の出番です。
石けんを使った手洗いでは、先ほど紹介した30秒間のもみ洗いと15秒間の流水でのすすぎを複数回繰り返すことが効果的です。2回繰り返すと、ノロウイルスの残存率を約0.0001%まで減らすことができたとする実験結果があります。
手洗いは、新型コロナウイルスに限らず、感染症予防の基本のひとつです。
まずは、正しい手洗いを。流水での手洗いができない時にはアルコール消毒をという習慣を身につけていきましょう。
(参考)
札幌市保健所HP 「基本は手洗い!」
https://www.city.sapporo.jp/hokenjo/shoku/chudoku/tearai.html
新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について(厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/syoudoku_00001.html