1/7、1/8は2回に渡って「ノロウイルス予防の落とし穴」をお伝えしました。
ノロウイルスに限らず、食中毒予防で必ず言われるのが、食材の”中心温度”。
ノロウイルスの場合は、食材の中心部が85度~90度以上の加熱が必要となりますが、
すべての家庭に中心温度計があるわけではありません。
では、どうすればいいのでしょうか?
食品のリスク管理を行う食品安全委員会(内閣府)が、
実際に加熱した料理の中心温度を測定した結果を一部、紹介します。
料理の中心温度
・おいしい!とされる半熟オムレツ→61℃~74℃
・温泉卵→68℃
・カキフライ→揚げ時間1分半で79.4℃~92.7℃、3分で87.5℃~92.9℃
・カキの鍋料理(カキを600㏄の沸騰水で3分間加熱)→中心部85℃1分間保つ状態になる
料理は、「しっかり加熱」よりも、「中途半端な加熱」の方がおいしいことが多いようです。
そういえば、フレンチレストランで出されるフォアグラも、天ぷら専門店の魚介の天ぷらも中身はレアですね。
しかし!!高齢者や子供が卵や肉、魚介等を食べる時はしっかりとした加熱が必要です。
また、高齢者や子供ではなくても、心身の疲労が蓄積している状態は、感染のリスクを高めます。
日ごろから「健康3原則(栄養・運動・睡眠)」を心がけ、充実したコンディションでおいしい料理を楽しみましょう。
参考;食品安全委員会(内閣府)「食中毒を防ぐ加熱」「家庭での食中毒防止のために」 畑江敬子
(1/14 8:06更新)
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