運動会やレジャーの際には特に気になる週間天気予報。前日まで☀マークだった日が、次の日に見ると☂マークに変わることも時々あります。そんな日変わりが大きいイメージのある週間天気予報の精度と上手な使い方を2回にわたってご紹介します。

 

週間の雨予報 どれくらい当たる?

気象庁が発表する週間天気予報についての2016年一年間の予測精度を見ると、以下のようになります。

週間予報の適中率

北海道の降水(雨や雪)の有無が当たる確率は、当日と翌日はおよそ80%3日先が76%と2日先(あさっての予報)とそれほど変わらない水準ですが、7日先は66%まで低下します。3日先については、4回に1回は降水(雨や雪)の降るか降らないかの予想が外れ、7日先については3回に1回は外れてしまうというのが現状の北海道の週間予報の予報精度になっています。さらに晴れるか曇りかを含めての適中率は、もう少し低くなり、7日先だと50%を少し上回る程度になると考えられます。

 

北海道の予報は難しい!

他の地方の予報精度を見てみると、関東甲信地方の降水(雨や雪)の有無が当たる確率は、3日先が81%と北海道のあすの予報と同じ水準、7日先でも73%と北海道の4日先と同じ水準です。実は全国の中でも北海道の天気予報は難しく、予測精度は冬の期間を中心に他の地方よりも低めの傾向があります。これは雪雲のようにスケールの小さい現象の降水比率が高いことや、レーダーで捉えられない雨雲や雪雲の比率が高いことが関係していると思われます。

週間予報の適中率(北海道と関東甲信の比較)

 

 

2017年運動会ピーク日の予報を検証

では、雨による影響が大きかった今年(2017年)の札幌などで運動会がピークだった5/27㊏~28㊐の週間予報についても、ここでいち早く検証してみます。

2017運動会の週間予報検証

5/21㊐(6日前~7日前)発表の週間予報では、5/27㊏を晴れ時々曇りで降水確率10%、5/28㊐を晴れ時々曇りで降水確率10%という予報でした。27㊏~28㊐に雨の予報がない状態はその2日後の5/23㊋発表の週間予報まで続きました。5/23㊋(4日前~5日前)発表の週間予報では、5/27㊏を曇りで降水確率30%、5/28㊐を曇り時々晴れで降水確率20%という内容でした。予報がガラリと変わった5/24㊌(3日前~4日前)発表の週間予報では、5/27㊏を曇り時々雨で降水確率70%、5/28㊐を曇りで降水確率40%と3日前にして初めて☂の表現が入りました。

この例は極端に変化した例ですが、週間予報は前の日の内容とガラリと変わるケースも多いので、大事な予定がある時は、毎日週間予報をこまめにチェックすることをおススメします!

 

※予報精度検証データについては、気象庁WEBページhttp://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/data/kensho/score_s.htmlより集計
当日と1日先の予報精度は朝5時発表の予報、2日先は17時発表の予報の検証結果を引用しています。