台風5号は今日(8/9)午前3時に温帯低気圧に変わりました。

今回の台風は、異例のノロノロと動きが遅い台風で、九州から北陸にかけてゆっくりと縦断し、各地に記録的な大雨をもたらしました。

 

台風5号の発生からのルートを振り返ってみます。

🌀発生:先月7/21の午前9時に、日本のはるか東の太平洋上

🌀停滞:太平洋上をゆっくりしたスピードでグルグルと2週間以上もとどまる。

★この間に海水温が30℃前後の暖かい海の上でエネルギーを蓄え、今回の大雨をもたらす非常に強い勢力にまで強まった。

🌀奄美・九州南部に接近:8/4頃から8/6にかけては、奄美大島で50年に一度の記録的大雨をもたらすなど奄美や九州南部で大荒れ

🌀上陸:四国の南岸を東進した後、8/7午後3時半頃、和歌山県付近に上陸、四国や近畿を中心に猛烈な雨が降ったところも

🌀本州縦断:8/7夜~8/8朝にかけて東海から北陸を縦断し日本海沿岸に出る。この間に滋賀県などで河川が氾濫するなど夜中の大雨による被害

🌀衰退・温帯化:北陸で日本海に抜けた後は徐々に勢力を弱めながら、引く続きゆっくりと北上し、今朝8/9午前3時に山形県沖で温帯低気圧に変わった

このように発生から温帯低気圧にかわるまで台風として存在した期間が記録的に長く、18日と18時間もありました。これは台風の統計開始以来史上3番目に長い記録で、今回の台風はまさに記録的なものとなりました。

 

▶温低化後もノロノロ

台風から変わった温帯低気圧は、このあとも動きがノロノロというのは変わりません。

北海道の北東に中心を持つオホーツク海高気圧の勢力がとても強く低気圧の行く手をブロックしてしまうため、低気圧やそれに伴う湿った空気などが週末土曜日頃まで居座って、道内は今日(8/9)から8/12㊏にかけて、☁や☔のぐずついた天気が長引いてしまいそうです。