今日(9/14)は上空の強い寒気を伴った低気圧の影響で石狩市浜益区で記録的な大雨になっています。

石狩市浜益市では昨夜の降り始めからの雨量が19時までに156.0㎜に達し、浜益としては1977年の観測以来史上2番目の大雨です。浜益では平年の9月の1か月合計の降水量が129.1㎜なので、平年の9月ひと月分の1.2倍の量が1日足らずで降ったことになります。

この影響で国道231号線沿いで複数個所の土砂崩れが発生し、国道231号線の石狩市浜益区柏木~石狩市浜益区雄冬の区間で通行止めになっています。

※19時30分現在の情報  最新の交通情報は、北海道地区の通行止め情報でご確認ください。http://info-road.hdb.hkd.mlit.go.jp/RoadInfo/index.htm

土砂災害の危険度は、5キロメッシュで計算されています。地図上で詳しく確認することが出来るWEBページは「北海道土砂災害警戒情報システムhttp://www.njwa.jp/hokkaido-sabou/hazardMap/displayArea.do?area=0

また、石狩市浜益区には「避難指示(緊急)」も発表中です。避難に関する情報は、「北海道防災情報https://www.bousai-hokkaido.jp/BousaiPublic/html/dou/top.htmlでご確認いただけます。

 

▶局地的な大雨の原因は?

浜益で予想を超える大雨になったのは、浜益のすぐ西の沿岸に低気圧が停滞し、動かなかったためです。この低気圧の周りの活発な雨雲が断続的に浜益に日本海から流れ込んだためで、特に今日の朝と夕方に激しい☔が降り、朝は持ちこたえていた土砂が午後に崩れてしまったのです。

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きょうの明け方3時と15時の天気図を見比べても、半日たっても低気圧はほぼ同じ位置に停滞していたことがわかります。

 

 

▶この後どうなる?

あすの明け方までは道内広い範囲で不安定な状況は続きますが、低気圧が少しずつ南東方向に進むため、同じ場所で大雨は続きにくい状態になります。ただ、夜の暗い時間帯に局地的に短い時間の強い雨や雷雨に道央や道南、道東では今夜は要注意。道東の一部ではあすの昼前まで雨が残りそうです。

そして、大雨になった石狩市浜益区では、大雨の峠は今夜は過ぎますが、少しの雨が引き金になった新たな土砂災害発生の危険度があります。少なくとも、きょういっぱいは厳重警戒です。

明日日中は日本海側と道南は西から張り出す移動性高気圧に覆われ、カラッとした青空が久しぶりに広がる見込みです。

 

※レーダー画像と天気図画像は気象庁WEBページより引用