スナック菓子やカップラーメン、レトルト食品。災害時の食事は、エネルギーと塩分の摂取過多、そして塩分以外のミネラルとたんぱく質が不足しがち。生きるか死ぬか・・・ぐらいの状況になれば、栄養バランスどころではないと思いますが、今回のほとんどの札幌市民のように、停電や断水という程度の被災状況で、心身はとりあえず健康という場合は、これから復旧に関わる業務(公私共に)に備え、栄養バランスを確保し、体内の免疫を維持したいところ。

スーパーに行っても食糧品は入手できない状況の時は、買い物へ行かず、どこまで、そこそこ美味しい食事ができるか?挑戦してみませんか。

【レトルト、缶詰食品に、ひと工夫して・・・】
・レトルトカレー1人分で3人分
深めのフライパンにオリーブオイルをひき、すりおろした生姜を炒め、刻んだニンジンを炒める。柔らかくなったら、トマトジュース(野菜ジュースや果物ジュースでも可)で煮てカレー粉を加える。レトルトのカレー(1人分)と赤ワインを加えて味やとろみを調節する。この日は、冷蔵庫にあったかぼちゃとピーマンを素揚げしてトッピング。

・さんまのかば焼き炊き込みごはん
さんまのかば焼きをほぐしてすりおろした生姜と一緒にフライパンで焼く。きゅうり、にんじんを塩もみして、刻む。ごはんとさんま、塩もみしたきゅうり、にんじんを混ぜてできあがり。しそや海苔、ごまを加えても美味しいです。

【災害時に優秀!乾物で1品】
・高野豆腐のステーキ、きのこあんかけ
高野豆腐をお湯で戻す。だし汁に、しょうゆ、酒、みりんで味をつけた煮汁を作り、高野豆腐を入れて煮る。味を含ませたら、よく絞って、小麦粉をまぶして、油をひいたフライパンでカリッとなるまで焼く。きのこあんかけをかけてできあがり。

・高野豆腐とひじきの煮物
高野豆腐やお湯で戻して、小さく切る。だし汁に、しょうゆ、酒、みりんで味をつけた煮汁を作り、高野豆腐を入れて煮る。千切りにしたニンジン、水で戻したひじきを加えて味を含ませてできあがり。

水とガスまたは電気があれば、ひじきや大豆、高野豆腐、切り干し大根等の乾物が大活躍。牛乳が入手できない時は、スキムミルクも重宝します。

また、レトルト食品には肉や魚など非常時に不足しがちなたんぱく質が入っており、常温保存が可能で賞味期限が長いものが多く、実は災害時に適した面もあります。ただ、味が濃いのが難点なので、野菜などをプラスすると、バランス改善の他、量も増えて一石二鳥です。

  そして何より、一番の“災害食”は、日々の健康的な食生活と運動習慣。これらを毎日の生活で蓄積しておけば、数日の困難は乗り越えられるでしょう。