5月に異常な高温に見舞われた北海道。詳しい熱中症予防についてはお天気プラスでもお伝えしていたところです。
「異常高温 札幌で34度台」(5月27日)
http://otenki-plus.net/2019/05/27/異常高温-札幌で34℃台/

そこで、もうひとつ、気になるのが食中毒。O-157やノロウィルスを思い浮かべる人が多いと思いますが、実は他にもたくさんあります。

①ノロよりも報告件数が多い「アニサキス」

2018年度、厚生労働省へ届けられた報告件数として一番多いのが、寄生虫「アニサキス」によるものです。主に、カツオ、サンマやサバ等の内蔵に住むアニサキス。時間が経つと身の部分に移動します。
【症状】食後数時間後から十数時間後に、みぞおちの激しい痛み、悪心、嘔吐を生じます。
【予防方法】
・魚を購入する際は、新鮮な魚を選びます。丸ごと1匹で購入した際は、速やかに内臓を取り除きましょう。
・内臓を食べる場合は、よく加熱しましょう。生では食べないでください。
目で確認して、アニサキスを取り除いてください。

②汚染率は50%以上「カンピロバクター」

鶏、牛、豚の腸管内に棲息する菌ですので、ほぼ、肉類が感染源と考えてよいでしょう(汚染された飲料水や動物からの感染もあります)。
【症状】少量の菌でも体内に入れば腸炎を発症し、発熱、頭痛、吐き気、腹痛、下痢などの食中毒の症状だけでなく、まれにギラン・バレー症候群を発症することもあります。
【予防方法】
野菜、果物等、生で食べる食材と肉が接触しないようにしましょう。
・カンピロバクターは、熱に弱いのが特徴です。65度以上で数分間加熱(中心の温度が度以上で1分間加熱)し、全体に火を通すことが大切です。
肉を触ったら必ず石鹸でしっかりと手洗いを
手だけではなく、調理器具も洗浄・殺菌をこまめに、また70度以上の熱湯をかけると効果的です。

③加熱が効かない場合も「黄色ブドウ球菌」

ヒトの皮膚のおでき、にきびや、水虫等に存在する化膿性疾患が主な原因となり、多くの食品が原因となる可能性を持っており、おにぎり、寿司、肉、卵、乳などの調理加工品及び菓子類など多岐にわたっています。
【症状】30分~6時間(平均約3時間)で発症することが多く、吐き気、おう吐、腹痛が主な症状です。下痢の場合もありますが、高い熱がでることはほとんどありません。
【予防方法】
手指などに切り傷や化膿巣のある人は、食品に直接触れたり、調理をしたりしないこと。
手指の洗浄・消毒を十分に行うこと。
食品は10℃以下で保存し、菌が増えるのを防ぐこと。
・調理にあたっては、帽子やマスクを着用すること。

 

出所:厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/index.html

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