日本が世界で一番気象災害リスクが高い!

こんな衝撃の分析結果が今月(2019年12月)、ドイツの研究機関ジャーマンウォッチ(※)から発表されました。

2018年に世界183か国で発生した気象災害や気候リスクを死者数や経済的損失などから総合的に算出したもので、日本は前年(2017年)の32位から一気に世界でワースト1位となってしましました。

日本が世界ワーストとなった理由は、2018年は7月に西日本豪雨により200人以上が死亡する平成最悪の大雨災害が発生し、その後の真夏は埼玉県熊谷市で日本史上最高気温の41.1℃を記録するなどの猛暑による熱中症死亡者などが多かったということ、さらに9月の台風21号による関西国際空港で58.1m/sの猛烈な風が吹くなど西日本で暴風や高潮被害が相次いだことがリスク指数を高めた主な要因となっています。

洪水被害が毎年のように多い東南アジア諸国を上回るリスクになったということは気候変動によりリスクが極めて高くなってしまっていると受け止めなくてはいけません。また、ドイツが3位に入るなど、9位のカナダも含めて先進国がTOP10に入っているのは、欧米諸国でも熱波の影響などで死者が多くなってことが原因となっています。

 

2019年も日本は1位!?

2019年も日本は台風15号による暴風被害19号による大雨被害などにより、死者や経済的損失が非常に大きくなりました。場合によっては、二年連続の気象災害リスクのワースト1位となってしまうかもしれません。

分析結果は2020年末に発表される予定となっています。

 

※ジャーマンウォッチの分析結果 https://germanwatch.org/en/17307

リスク指数は、気象災害による(1)死者数 (2)人口10万人当たりの死者数 (3)経済的損失 (4)経済的損失の国内総生産(GDP)に占める割合からリスクの高さを指数化したもので、CRI(リスク指数)が低いほど気象災害の影響が大きいことを意味します。