今年の春の歩みはハイペースで進み、街中の雪もほとんどなくなっていますが、山にはまだ残雪が残っています。

この時期の山に残る雪は何かの形に見えることがありますが、雪解け時期に山の斜面に現れる残雪の模様を「雪形(ゆきがた)」といいます。

掲載した写真は石狩市側から手稲山の麓を撮影したもので、右側に鳥が羽ばたいているように見える雪形を発見しました!

 

 

 

昔は雪形で農作業を始めるタイミングの目安にしたり、豊作になるかどうかを占ったりしていたそうです。

北海道の中でも特に有名な雪形は石狩市浜益区の愛冠岬の『馬雪(まゆき)』です。岬の岩肌に残雪の形が馬に見え、地元の人々に親しまれてるそうです。例年は4月上旬に出現するのですが、今年は愛冠岬の雪が記録的に少なかったこともあり、3月26日の時点で馬雪が見られる時期を早くも過ぎてしまいました。

愛冠岬の馬雪はすでに消えていた⁉(画面中央) 2020/3/26撮影

馬雪については、石狩市のホームページにも紹介されています。http://www.city.ishikari.hokkaido.jp/site/sightseeing-guide/15835.html

浜益ふるさと公園からの日本海

残雪の黄金山(こがねやま) 石狩市浜益区からの撮影 画像中央

 

雪形には2つのタイプがあります。写真のように残雪が何かの形に見えるタイプを「ポジ型」。反対に雪がなくなった山肌の部分が何かの形に見えるタイプを「ネガ型」と呼ぶそうです。春のドライブのついでに雪形を探してみてはいかがでしょうか?