「寒い冬の朝、カーテンを開けると、窓やサッシが水浸し」といった結露で大変というお住まいも多いのではないでしょうか?

今回の季節のプラスでは「冬の結露対策」をご紹介します。

 

寒さが厳しい北海道の住宅は高気密・高断熱になっていることもあり、水蒸気が室内にたまって結露ができやすくなります。
空気が、冷たい窓ガラスなどの表面に触れて温度が下がり、空気中の水分が水滴となる現象「結露」といいます。

結露発生の仕組み(札幌市WEBページより)

冷たいビールをグラスに注いだ時にグラスの外側に水滴がたくさん付くのも「結露」です。

グラスに注いだ時に外側につく水滴も結露

 

原理はビールグラスと同じ!冷たい空気と接している窓ガラスや壁などに結露は発生しやすくなります。24時間換気システムの設置が義務付けられる前の2003年6月以前に建てられた住宅は、結露しやすい傾向があります。ただ、この24時間換気システムをきちんと使用していないと、結露の発生しやすい状態になります。

 

結露は、カビを繁殖させたり、部屋の壁紙が傷めたり、家自体に悪影響を与えるので対策が必要です。

カビが発生するところでは、カビを餌とするダニなどが発生して、カビやダニでアレルギー症状が出てしまう方もいるので、結露は見た目の不快感だけでなく、健康への影響もあるのです。

 

ということで、結露対策が必要ですが、今回は2つのポイントをご紹介します!

 

Point①:湿度を40%~60%の範囲内にキープ

 

気温の低い部屋で湿度が60%以上あると結露が発生しやすい状況になります。
湿度を下げるには、除湿器が有効で、冬に使用することを考えると、使用時に室温も上昇させる効果があるデカンタ方式の除湿器がオススメです。

 

Point②:換気

冬は窓を閉め切ったままの場合が多く、室内に湿気がたまり、結露が発生しやすい原因になっています。
暖房で暖まっている部屋の場合、換気をして空気の温度はいったん下がっても、建物自体がすでに暖まっているため、再び窓を閉めて暖房すればすぐ暖かくなります。例えば、2時間に1回、5分ほど窓を開けて換気をすると、室内に湿気がたまるのを抑える効果が期待できます。

つまり、「部屋が暖まった状態からの換気だと、そんなに寒くならずに済む」のです。

効率的な換気は、対角線上に窓を開けることですが、対角線上に窓がない場合は、換気扇などを上手に使うことをおススメします。

 

新型コロナウィルス対策にも換気は有効ですから、室内の換気・風通しを意識して、結露対策しましょう!