今年は桜の季節の到来が、史上2番目の早さとなりました。
今年の桜前線のスタートは、3月11日に広島の開花から始まり、3月12日は福岡、そして、3月14日は東京と長崎でも開花しました。
過去最もソメイヨシノの桜前線が早くスタートしたのは、2010年の高知の3月10日で、今年はそれに次ぐ日本歴代2番目に早さとなりました。
🌸開花が早まった原因は?
今年、開花が早まった原因は2つ。
一つ目は、年末年始の厳しい寒さで休眠打破(桜の花芽が眠りから覚める)が順調に起きたこと。
二つ目は、1月下旬から2月、3月上旬にかけては記録的な暖かさでサクラの蕾が例年以上に急成長したため。
基本的に、気温が高い日が多いと桜は早く開花しますので、この二つ目の原因が大きかったのです。
広島・福岡・長崎は、それぞれの地点の観測史上最も早い開花の記録を更新、東京も去年と並んで史上1位タイの早い開花となりました。
一番乗りの開花となった広島の気温推移をみると、
開花直前の3月上旬の気温が観測史上1位の高温になっただけでなく、2月の広島市は明治時代から100年以上の観測史上2番目の高温と気温の高い状態が長期間にわたって続きました。
それに加えて、広島の標本木は去年までの木が老木だったため、今年から若い木に観測がバトンタッチしたことも多少影響があるとみられていますが、記録的な暖かさが開花を早めたのです。