九州北部(長崎県・佐賀県・福岡県)では、すでにこれまでに経験がないような大雨になっていて、川の近く・崖や斜面の近くなどの危険度の高い所ではいつ大きな災害が発生してもおかしくない状況です。すでに佐賀県を流れる六角川など氾濫が発生している河川もあります。

8月14日朝までの72時間降水量(気象庁WEBより)

 

さらに九州北部には、活発な積乱雲が次々と同じような場所に流れ込む線状降水帯も発生しています。

今後の激しい雨が引き金となり、土砂崩れや河川の氾濫が発生する危険度が極めて高い状況となっています。

今回は3年前の西日本豪雨に匹敵する甚大な災害の危険性があり、または九州北部など地域によってはそれ以上の被害の恐れもあります。さらに、九州の西の東シナ海や中国大陸には、停滞前線の雨雲がまだまだ控えている状況です。来週にかけても、九州北部を中心に長い期間大雨に厳重警戒状態が続く可能性があります。

大雨災害は、危険時間帯に危険な場所にさえいなければ、命を失うことはありません。ぜひより安全な選択をして、自分や家族の身の安全を守ることを最優先に行動しましょう!

今回は危険地域に該当しない方は、他人事と思わず、もしも自分の地域に同じような大雨が来たら、どうなるかを防災訓練の一環でシミュレーションしてみましょう。

危険度分布(キキクル)https://www.jma.go.jp/bosai/risk/#zoom:7/lat:33.128351/lon:132.044678/colordepth:normal/elements:flood

雨雲の動きhttps://www.jma.go.jp/bosai/nowc/#zoom:7/lat:33.128351/lon:132.044678/colordepth:normal/elements:liden&hrpns&slmcs

川の防災情報https://www.river.go.jp/kawabou/mb?zm=7&clat=33.5459730276919&clon=132.46215820312503&fld=0&mapType=0&viewGrpStg=0&viewRd=1&viewRW=1&viewRiver=1&viewPoint=1