本州から四国・九州には、9月に入ってから秋雨前線が停滞し、長雨や西日本で大雨になっているところもあります。

秋雨前線は、秋の涼しい空気と夏の暑い空気のぶつかり合うところに出来て、雨雲が活発化することもあります。

 

❚今年の特徴は?

今年はいつもの年よりも、秋雨前線の南下が早いようです。いつもの年だと、本州や四国、九州はまだ夏の名残りの暑い空気の勢力下で残暑になることが多い9月の始めですが、今年は秋雨前線の影響で気温も低めで雨になっています。

一方で、北海道は秋雨前線の北に東西に連なる乾いた空気をもった高気圧の圏内でさわやかな秋晴れとなっています。まだ日中の日ざしが強い分、札幌や旭川などでは25℃以上の日も多く、さわやかな半袖日和となっています。

南に目を向けると、沖縄は真夏の高気圧の勢力下で真夏の暑さが続いています。

 

❚平年のこの時期は?

平年のこの時期は、北海道など北日本に秋雨前線がかかりやすく、札幌など北海道は9月が一年で雨の多い時期です。

詳しくは、8月28日の日本農業新聞コラム「気象予報士森山知洋のお天気プラス」の記事↓をご覧ください。

日本農業新聞 8月28日紙面

今年は、北海道については、9月は大雨の兆候はまだなく、農家の方の収穫作業などが捗る日が多くなる見通しです。