非常に強い台風18号。3連休に日本列島を縦断し、18日敬老の日は北海道に直撃する可能性があります。
🌀最新の予想進路(9/15 15時現在)
台風が気象庁発表の最新の予報円の中心付近を通過した場合のコースは、
●あす(9/16㊏):東シナ海を北東に進み、非常に強い勢力を保ったまま九州へ接近
●あさって(9/17㊐):九州付近に上陸後、スピードをやや上げて愛媛県から瀬戸内海を通過し、広島県付近に再上陸後、鳥取沖から日本海へ抜ける
●敬老の日(9/18㊊):日本海を北東に進み、北海道付近に午後に再上陸
この予報円のルート通りに進んできた場合は、北海道は、暴風が吹き荒れ、海は大しけ、太平洋側を中心に大雨になるところもあり、大荒れの天気となるおそれがあります。
🌀どんな備えが必要?
今回の台風18号は、月曜日の北海道付近への接近時でも、970hPa前後とそれほど衰えずに暴風警戒域を伴った状態で接近または上陸することが予想されています。
この場合、警戒レベルが最も高いのは「暴風」です!
①暴風対策
●倒木などにより大規模な停電の恐れ
⇒ 懐中電灯やランタン、携帯電話の予備バッテリー、携帯ラジオなどを準備しましょう!
●飛散物によるケガや住宅被害のおそれ
⇒ 暴風警報の対象時間帯は外出を控える、風に飛ばされやすいものを片付けたり固定する
●建付けの悪い屋根などがはがれ落ちる
⇒ 暴風警報の対象時間帯は外出を控える、危険の高い構造物は土日のうちに固定や補強をする
●リンゴ🍎など果樹の落下やビニールハウスの倒壊などの農業被害
⇒ 土日のうちに収穫できるものは収穫する、農業施設の補強をする
●飛行機やJRをはじめとした交通機関の欠航や遅延
⇒ 北海道の直接の影響がない日曜日から九州四国や西日本を結ぶ経路を中心に飛行機などが欠航するおそれ、18日㊊は道内の交通機関に大きな乱れも想定されるため、日程の変更検討も視野に予定は柔軟に
②高波対策
●釣り人やサーファーなど海のレジャー時に波にさらわれる被害
⇒ 海岸には近づかない、海のレジャーを控える
●船舶の被害
⇒ 波が入りくい場所へ事前に船舶の緊急避難、しっかりと固定する
③大雨対策
●低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水被害
⇒急傾斜地や崖・沢などの近く、川の近くから離れる、無理にレジャーを計画通り実行しない
●大雨による断水対策
⇒最低3日分の飲料水や食料の確保、水は1人1日3リットル×家族分×3日分を目安に用意する
🌀13年前の台風18号との共通点
13年前の記録的な暴風をもたらした台風18号では、北海道内で死者行方不明者合わせて9名や大規模な倒木や停電被害が発生するなど甚大な被害をもたらしました。その13年前の台風18号と今年の台風18号には共通点がいくつかあります。
①ルート
13年前も沖縄付近を通過後、九州に上陸し山陰沖で日本海に抜けて、北海道に接近するというルートでした。今回も予報円の通りに進んだ場合は、類似ルートといえそうです。
②勢力
13年前の台風18号の最盛期の中心気圧は935hPaで今年の18号と同じ。さらに北海道に最接近時の中心気圧が970hPaで今年の18号とほぼ同じ勢力で近づくことが予想されています。西日本の陸地をあまり通らずに、日本海であまり衰えずに北海道に接近した場合は、暴風に対する警戒は厳重警戒レベルになるかもしれません。
③”18”号が9月に
13年前と同様に、9月の18号。ちょうど9月ごろに発生する18号🌀は他にも過去に大きな被害をもたらしたものがありますが、今回もすでに宮古島で24時間で500㎜以上の大雨や50m以上の猛烈な風をもたらすなど、すでに大きな被害をもたらしているという共通点もあります。
この先も、最新の台風情報をこまめにチェックし、13年前の台風18号と近い今の予報円と大きく変わらないルートや勢力で北海道に接近する可能性が高まった場合は、より一層の警戒が必要になりそうです。
※衛星画像はひまわり8号リアルタイムWEB、台風進路図は気象庁データより引用