北国に暮らす皆さんは、雪かきで体がグッタリということも、ひと冬に何度かあると思いますが、今月のプラス【2019年1月・2月号】では『雪かきの運動強度』を特集します!

 

数字で見る雪かきの運動強度

スコップによる雪かきの運動強度はバレーボールの試合時とほぼ同じレベルです。また、きつい労力での雪かきでは、テニスのダブルスでのプレーに匹敵するような全身運動となります。

 

運動強度を測るのに、スポーツジムなどではお馴染みのMet’s(メッツ)という指標があります。

これは「安静時を1Met’s」として何倍の運動強度があるかを示したもので、

例えば、

犬の散歩やボーリングが約3Met’s

卓球やサイクリングが約4Met’s

ほどほどの労力での雪かきは約6Met’s

となります。

数字で確認すると、雪かきでヘトヘトになるのも納得のキツイ運動ということがわかります。

 

1日に30分の雪かきで、健康を維持するために必要な運動量を満たすといわれています。運動として基礎体力の維持のためにも、雪かきは良いトレーニングにもなるのです。

 

朝一番の雪かきは健康リスクが高い!?

運動強度があってトレーニングにもなる雪かきですが、血圧や心拍数が上昇しやすく、心臓発作などで死亡事故も毎年発生しています。

特に注意したいのが『朝一番の雪かき』です。

朝の雪かきは血圧が日中よりも上昇させやすく、心筋梗塞や狭心症などの発生リスクが高いというデータがあります。

起きてすぐは通常の状態でも血圧が高めとなるのに加えて、寒さにさらされて血管が収縮することにより血圧が上昇し、さらに雪かきによる運動も加わって血圧が急激に上昇しやすい条件が揃ってしまうのです。

室内でも急激な温度差での血圧の急激な変動がもたらすヒートショックのような状況に早朝の雪かきはなってしまうリスクが高いのです。

冬場に気を付けたいヒートショックについては、コチラで

【12・1月号】風呂場のヒートショック

雪かきを始める前に軽いストレッチや準備運動をしてから、高血圧の方などは特に無理をせず、水分もしっかりとってから行うようにしましょう!

体力のない方や身体の弱い方を支えあいながら、地域みんなで助け合っての雪かきが理想です。

 

 


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