「今月のお天気プラス」では、夏の紫外線対策についての記事「夏のUVケア①、②」がリリースされました。

食生活でできる紫外線対策がないかと考えるのは、ごく自然なこと。このコラムでも、

「紫外線対策には、ビタミンA、C、Eが有効で・・」と書きたいところですが、

今回は、違った視点から考えてみたいと思います。

最近は、健康情報の氾濫で○○は△△に効くとか、□□に効く××等、特定の食品が、健康効果をもたらすような表現を多く目にしますが、実際生鮮食品や一般的な加工食品の中で、消費者庁の認可を得て根拠があるとされているのは、三ヶ日みかん(β-クリプトキサンチン)や、特定メーカーのヨーグルト程度であるのが実情です。

インターネットなどで、この野菜は○○に効く、あの果物は△△に効くなどと、簡単に伝えられていますが(中には、医師や管理栄養士が監修しているものもありますが)、多くは、消費者庁や公的機関に対応できるレベルの試験は行われていません。細胞に与えて細胞の変化を見たり、ラットやマウスに与えて血液検査をして「良かった」とわかったり、という程度です。

特に多いのが「この野菜は抗酸化力が非常に高い=体内で活性酸素を減らす」という表現。実際は、抗酸化力がある=体内で効果があるではないのです。

くりかえしになりますが、免疫機能も、抗酸化作用も、正常に機能するためには、「特定の食品」が重要なのではなく、「主食・主菜・副菜」の基本的なバランスと「多種多様な食品」です。

インターネットで調べた情報で、特定の野菜を取り入れるのは悪いことではありませんが、特定の食品ばかりにならないようにすることが大切です。

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